番外編『20年前と6年前』その4
「分かった、あれだろ。まどかちゃん、私のこの大量のコレクションが羨ましいんだろ。その嫉妬心から私にイジワルを・・・」
「いや、んなわけないでしょ。私オタクじゃないし」
まどかちゃんが冷静に、的確な突っ込みをしてくる。・・・分かってるよ、んなわけないことぐらい。なんでもいいからあなたとの会話を続けたかっただけです。
「いやいや、強がんなくていいから。羨ましいんでしょ?でもダメだよ、いくらまどかちゃんでもこの子たちはあげらんない。みんな私の宝物だから」
私はふざけて、まどかちゃんが私のコレクションを羨ましがっているという前提のまま話を進めたが、「あげらんない」というのは冗談でもなんでもない本音だった。
・・・正直、私はマンガが、小説が、アニメが、ゲームが、映画が、ドラマが・・・。まどかちゃんと同じくらいに好きだし大切なのだ。空想の世界と現実の人間を同列にして語ってしまう自分のことを、特に間違っているとも思わない・・・ようにしている。だって、それが私なんだから。
現実の人間を何よりも大切に思う人も、何かと同じくらいに大切に思う人も、何かの次に大切に思う人も、そもそも全然大切には思えない人も・・・どんな人もこの世界に居ていいのだ。きれいごとかもしれないけど、でも、結局自分が自分であることからは逃げられないんだから、それを間違っているとか悪いことだとか言ってじたばたしていても仕方がない。・・・まあ、いつか一人ぼっちで野垂れ死ぬ直前になって「ああ、私は間違ってたな」って心底後悔する可能性だってぶっちゃけあるんだけど・・・っていうか確実にそうなるような気がするけど・・・先のことは考えないのだ!今を自分らしく生きるために!
そんなわけで、私は大好きなまどかちゃんにも自分が必死に集めて隠したコレクションはあげられないのだ。っつーかあげるどころか貸すのもムリかも、絶版になった本とかもあるから汚されたら多分普通に怒っちゃうし、私。




