謝罪
慌てて肩を支えてくれるみなとに寄りかかり、私は両目を閉じて呻いた。その段階になってようやっと私は、今日の自分の身に一体何が起こっていたのかということを正確に理解し、どうりでやたら寒かったわけだと納得して心の中だけで呑気に何度も頷いたのだった。
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「うっ・・・ぐすっ・・・ひっく・・・」
布団に横になった私の隣で、正座をしたみなとがさっきからずっと泣きじゃくっていた。そんな中、私の左脇に差し込まれていた体温計が、空気を読まずピピピと高い電子音を鳴らす。襟元から手を突っ込んでそれを取り出し、液晶画面を見た。三十八度七分。みなとが横からその表示を覗き込んできたあと、今日何度目になるか分からない謝罪の言葉を再び口にした。
「イツカちゃん・・・ごめんね・・・私・・・」
私は上半身を起こしながら、首を横に振った。
「いや、大丈夫だから。私が風邪ひいたのは単にウイルスのせいであって、みなちゃんのせいなんかじゃ全然ないから。っていうか、そんなことより・・・」
みなとが鼻をすする音を聞きながら、私は口にすべき言葉を口にする。
「私のほうこそ・・・ごめん。あの、えっと、なんていうか・・・大声を出して。それに髪飾りのことも・・・」




