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「ちょ、ちょっと・・・みなと!」


 抗議の声を上げてもみなとは態勢を変えようとはせず、代わりに私のもう片方の手首までがっしりと握り締めてきた。そして私はそのまま、みなとの小柄な体型からは想像もつかないような力で両手をソファの上に押さえつけられてしまった。そこでようやく私が帰ってきてからずっと無言だったみなとが口を開く。


「イツカちゃん・・・会ってたでしょ・・・」

「え・・・」

「あの女と会ってたでしょ!七瀬まどか!!」


 咄嗟にしらを切れるほど頭の回転の速い人間ではなかった。私は顔を引きつらせ、うろえた。


「な・・・なんで、」


 分かったの、と言おうとした。みなとが自分の母親を毛嫌いしていることは知っていた。私がまどかちゃんのことを気に掛けるそぶりを見せると機嫌を損ねることも。だから私は普段からみなとに対して、まどかちゃんとはメールや電話でしか連絡を取り合っていないというていにしておいて、直接会う場合は必ずいつも━・・・もちろん今日も━・・・「神崎と仕事の打ち合わせをする」と嘘をついてから出掛けるようにしていたのだ。


 みなとは私に最後まで言わせようとせず、かぶせるようにしてこう答えてきた。


「神崎さんから、うちに電話があったの・・・電話で打ち合わせするのにちょうどいいくらいの時間がたった今たまたまできたけど、イツカちゃんは居るかって・・・」

「・・・・・・・・・」

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