表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/194

報告すべきこと

 私が了承するのと同時に、部屋の中を沈黙が支配した。この人との無言の時間が耐えられなくなり始めたのは、いつ頃からだったろう。昔は平気、どころか居心地よくすらあったのに。


 私はグラスの中の麦茶を一気に飲み干したあと、机に手を突いて勢いよく立ち上がった。


「じゃあ、帰るね。まどかちゃん、ありがとう・・・あっ」


 思わず硬直した。


「・・・?どうしたの・・・」

「いや・・・えっと」


 帰る間際になって思い出した。私は今日、できればあのことをまどかちゃんに報告、というか白状しておかなければなと考えながらここへ来たのだ。そう、私がみなとと『結婚』したということを。


 この人には、自分の娘が現在置かれている状況を正しく知る権利があるからだ。


「・・・あの~・・・その、さ・・・まどかちゃん・・・じ、実は・・・・・・」

「・・・・・・」


 まどかちゃんが長い前髪の下から、じっ、と私を見つめてきた。虚ろでありながらもみなととの血の繋がりを感じさせる光をたたえた二つの瞳を前にして、私はかえって何も言い出せなくなってしまった。


「・・・・・・あー・・・うん・・・いや・・・ごめん、やっぱりなんでもない」

「・・・?そう・・・」


 結局私は、げんそうに眉根を寄せるまどかちゃんと別れてアパートを出ると、そのまま帰路に就いた。

 なんか神崎とイツカの会話シーンを執筆した時も似たようなこと思ったし、その時の後書きにも書いてましたが、どうも私は殺伐とした雰囲気の話を書く時が一番筆が乗るみたいです。多分根暗なんでしょうね。


 というわけで今回の章は殺伐祭りです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ