また明日
みなとは胸の前でぐっと両手を握った。
「だいじょうぶっ!私、大人になったけど、子供みたいな心もずっと忘れないようにするから!そうすればこの先、イツカちゃんがどんなイツカちゃんになったとしても・・・私がイツカちゃんの欠けてる部分を補ってあげられるし、助けてあげられるでしょっ?」
・・・。そんなことを考えていたのか。
「ありがとう、みなちゃん。何ていうかその・・・子供みたいに純粋で、大人みたいに立派な考え方だと思う」
「えへへ・・・」
両手で頬を抑えて照れ笑いするみなとをしばらく眺めたあと、私は壁の時計に目をやった。時刻は午後11時50分。みなとは本当に、ユニコーンに乗って『イツカ』を助け出すという目標を、日付が変わる前に達成してみせたのだ。とは言え。
「・・・さあ、みなちゃん!そろそろお風呂入って寝よう。まだそんなに遅い時間じゃないけど、昼過ぎからほとんどずっとぶっ続けでゲームしてたんだから、休まないと。続きはまた明日プレイすればいいしね、冬休みなんだし!」
私がぱんっ、と両手を叩いて立ち上がると、何故かみなとがきょとんとした顔で見上げてきた。
「・・・?どしたの?」
「・・・明日もプレイ、していいの?もうクリスマスじゃないのに・・・」
・・・おいおい、まさかこの子、ユニストセブンをプレイできるのは今日の間だけだと思ってたのか。続きはまた1年後のクリスマスだと思っていたのか。だからあんなに必死になってテレビにかじりついていた・・・・・・いや早く気付けよ私。気付いていれば、もっと早く、この言葉をかけてやれたのに。
「いいに決まってるじゃん!だってほら、よく考えたらさ、あれだよ。私とみなが一緒に居たら、毎日がクリスマスみたいなもんじゃん。特別じゃない日なんてないわけ!だから大丈夫!」




