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実感

「・・・・・・・・・」


 私が見守る中、『みなと』は森の中でうずくまって泣いているエルフの姫を見つけ出す。━・・・みなとがユニコーンの背から一度飛び降り、ひとりぼっちで道に迷っていたイツカに、手を差し伸べる。


 ふたりは一緒にユニコーンに乗って、暗い森の中から抜け出した。みなととイツカはこの先、エンディングまでずっとふたりで一緒に冒険をすることになる。


「イツカちゃん、私、強くなったでしょう」


 みなとが私の方へと顔を向けていることに気が付きながらも、画面から目を離すことができなかった。


「・・・うん・・・強くなった・・・と、言うか・・・」


 私は少しのあいだ言葉をさ迷わせたあと、これしかないという単語を思いついて口に出した。


「・・・みな・・・大人になったんだね・・・」


 ついこの間まで、液晶の向こうの、脅威でもなんでもないモンスターに怯えていたのに。私にしがみついて泣きじゃくっていたのに。・・・まさかこんな形で、みなとの成長をしみじみと実感することになるとは。


「・・・・・・!」


 私の言葉に、みなとが息を呑む気配がした。振り返れば、輝かんばかりの満面の笑顔がそこにあった。


「そうだよ!私、大人になったの!だからね、イツカちゃんとお揃いだよ!」


 『お揃い』という可愛らしい表現に、私は思わず笑った。


「・・・なるほどね、確かにそうだ。でも私もなんだかんだ言って、まだまだ子供っぽいところあるから・・・・・・みな、あんまり急に大人になりすぎて、私のこと置いていかないでね」

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