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サンドイッチ

「そうそう、そうなんだよ!あれ見てる時私ホンット、羨ましくて・・・美味しそうで・・・叶うことならテレビ画面に手ぇ突っ込んでサンドイッチ取り出してみなと一緒に食べたくてさ・・・。だからあの時の主人公たちのこと思い出して、取り出したんだと思って食べれば美味しさ100兆倍のはず・・・。ていうか取り出したんだよ!実はみなの見てない時にさ!」


 私が布団に潜り込み、再びみなとの隣にうつ伏せになりながらこぶしを握ると、何故かみなとは口元に手を添えてくすくすと笑い始めた。


「え、え・・・どした?」

「いや・・・なんか・・・イツカちゃんはさ・・・。なんて言えばいいんだろう、ほんとに・・・」


 みなとは何度も笑いをこらえようとしては失敗していた。一度ぐっと口元を引き締めたあと、すぐにまた吹き出してしまうという動作を繰り返す。


「ほんとに・・・すごく簡単に、ふたつの世界を繋げちゃうよね」

「繋げる・・・?」


 首を傾げる私に、やっと笑い終えたらしいみなとが深く頷いた。


「うん。なんだろう、なんかね、道を創っちゃうの。物語と現実の世界のあいだに。本来そのふたつは繋がっていないのに」


 う、うーん・・・。要するにいい年して現実と空想の区別がついてないってことだよな。微妙に危険人物じゃねぇか。


 まぁそれは今に始まった話じゃないんだけど、こうやって改めて指摘されてしまうとちょっと恥ずかしくなってくる。その羞恥心を誤魔化すべく私はみなとにこう言った。


「で、でも。その、そういうクセっていうか、力?って言っていいのか分かんないけど・・・それは、みなちゃんにもあるじゃん?みなちゃん若いから、むしろ私よりもずっと・・・」


 みなとはゆっくりと首を横に振った。

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