新茨木地区会議
2053年11月5日 大阪府茨槻市
その日、事件は起きた。
大阪急行電鉄の新茨木駅のホームで火災が起きたのだ。
テレビではタバコの不始末だと騒がれていたが、現場にいた俺は見た。10代前半の見た目をした少女が火を纏っていた怪物と戦っているのを。
◇ ◇ ◇ ◇
大阪府大阪市梅田区
モンストル対策チーム
ヨドブリッジカメラの地下のひっそりとした空間にそれはあった。
大型のパネルが数個、周りの壁には色々な種類の銃、そして、真ん中にタッチパネルがある長机には、20人ほどの少年少女が座っていた。その机の上座には11歳の少女、有栖川愛紗がいた。
その子はリーダーのようで、まず最初に口を開いた。
「これから会議を始めます。」
「「「「「はい」」」」」
有栖川は口を開いた
「まず新茨木駅での事件の概要を」
それを聞くと、机の真ん中ぐらいの席にいたメガネをかけていて
生徒会長をやってそうないかにも真面目そうな少女が口を開けた。
「はっ。時刻は18時30分。ちょうど帰宅ラッシュとかぶり、混乱が大きくなった模様です。」
「他になにか影響は?」
「この事件の30分後、大阪急行電鉄の振替輸送を承っていたNRの茨木町駅で爆破事件が起こりました。」
「なにか関連性はあるの?」
「どちらも同じモンストルの血液が発見された模様です。」
「そうですか」
その場の時が緊張で止まっていた。そのとき、扉がバーン!と開いた。
「ワーー、遅れてごっメーン!」
なんやら陽気な少女が現れた
その子が現れた瞬間とは、周りは「はぁ」という呆れた感じだった。それはリーダーも例外ではなく、「はぁ、あなたが会議に遅れるのはもう何回目かしら、ねぇ凪紗」もうそれは少女[有栖川凪紗]に絶望してる声だった。だが、少女、凪紗はそんな声に臆しもせずに言葉を続けた。「ちょっと3分遅れただけじゃん、そのぐらい許してよね!お・ね・え・ちゃ・ん・!」凪紗は姉の愛紗にそんな言葉を喋ったが、愛紗はそんな言葉を聞き入れず淡々とはなしを続けた。「前からあなたはね、責任というものをね放棄をし・・・・・」それも10分ほど。
◇ ◇ ◇ ◇
会議開始から2時間後
梅田のとある空中庭園には少女が二人いた
「はぁ、やっと会議が終わったねー!」
「まじそれなーー」
先に喋った明るい少女の名前は如月花蓮。みんなのリーダー的な存在だ。そして棒読みで喋った少女の方は本山佐奈。性格はおっとりしている方だが周りの雰囲気に合わせてしまうタイプだ。そんな性格が真反対の二人はパートナーだ。
「なんで会議ってあんなダルイんだろーね」
「まぁそんなにワーワーするもんではないですもんね」
「ちょっと関係ないことをしゃべっただけでリーダーが怒ってくるのがいやだよねー!」
花蓮がそんな愚痴を言っていると
「そんな人の悪口は言うもんではありませんよ」
と注意をした。注意をした理由は人が傷つくという理由だけでなく、「私になにか不満でも?」・・2人の後ろにいた人も原因だった。
「あははは、りーだーどうかしましたかー。」声に明るさはなかった。「いや何も」そう言っているが顔はすごく怖い状態で固まっている。「ごめんなさいリーダー。うちのバカが」佐奈はバートナーの無礼を謝っていたが、日頃の行いが悪い花蓮にとある提案をした。「あなたにお願いしたいことがあるんだけど、いいかしら?」彼女はいつにもなく優しく言っていた。そんなことを気にせず花蓮は言った。「え?なんで私がめんどそうなk」言葉が途中で切れたのはリーダーがすごい圧をかけながら怖いぐらい低い声でいったからだ。「お願いできるよね?」
この言い方で断れる人はいないだろう。