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「前から思ってたんだけど、何で傭兵部隊に送り込まれてたん?」
「そんなの・・・俺が聞きてぇよ・・・」
大きな溜息と共にそうカイに返して、ハンスは口を閉ざした。
本当は箝口令が敷かれていて話せないだけなのだが・・・。
「そうなん?まぁなんでもいいか・・・それより遅いな?レイブン」
「ヤタガラス共がまた何処ぞでケンカでもしてんだろう・・・」
「ヤタガラス?」
「レッドとブルー・・・鴉と八咫の事だよ。クロウはカラスって書くからな」
「嗚呼、だからヤタガラス?」
「その通り。まとめて呼ぶときは便利だぞ?なぁ?ヤタガラス?」
「え?」
そう笑いながら扉に向かって言うハンスの視線を追って、カイがブリーフィングルームの扉にへと視線を向ければ、疲れた顔のクロウと、ちょびっとふくれっ面なヤタ、それから呆れかえって居るフィリスが見える。
レイブン隊の到着だった。
三人の後ろには、残りの三人の姿も見える。
「この俺をヤタと一緒にするんじゃねぇよ。ウィル」
「クロウのばーか。かーば、からすー!」




