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この小説では分かりずらいので、無線を通してのセリフには全て番号をふっています。
A《 》→ 空中管制機(AWACS)
数字〖 〗→ カーリー隊
数字【 】→ ルドラ隊
Sideシグマ・ライト國
シグマ・ライト國にある國防軍のラージ基地。
元空軍の基地である此処ラージは、現在『海』と『空』、両方を護る駐屯・軍港航空基地にへとなっている。
理由としては何処の國でも戦闘機パイロットに限り、『空』と『海』の任務を場合によって兼任することになったからだった。
滑走路で飛ぶ機体、短い滑走路で飛ぶ機体、空母から飛ぶ機体、用途に合わせて種類を変えていた昔の機体を外側だけ模倣し、中身は最新式でどの機体を選んでも三種の離陸方で行える機体にされたからである。
つまり、分かりやすく言うと外側がF-15イーグルな見た目でも空母の艦上戦闘機になれると言う事だ。
よって空軍施設であった此処、ラージ基地は空母を配備するための施設が整えられて海軍と一緒になったのである。
そんな普段よりも少し騒がしいラージ基地内は今、警報が鳴り響いていた。
ここ最近、色んな國で頻発している領空侵犯である。
何処の國でも見たことのない機体に、胴体にはユグドラシルとルーン文字の描かれた部隊マークのようなモノがある国籍不明機によるものだ。
ラージ基地の滑走路から上がるのはF-14、トムキャットが2機とSu-27、フランカーが4機の全6機。
ザザッ・・・
A《『カーリー』隊、『ルドラ』隊、此方空中管制機『ライト』。全機、此方の声が聞こえるか?》
1〖此方カーリー1、アテナ。聞こえているよ。ライト〗
2〖はいよ。カーリー2、ゼウス。感度良好だ〗