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RAVEN -レイブン-  作者: 霊狼(GhostWolf)
第一章 国籍不明機との戦闘
18/38

1-16

 


「ホラ、サクマ・・・シッカリ目ぇ覚ませ。人にぶつか・・・ったか・・・」



人にぶつかると注意を受けている途中、彼女はものの見事に目の前の上官らしき女性に突っ込み、尻もちをつく寸前でカイに支えられた。



「っ!・・・あぅ、すみません・・・」


「あらら・・・大丈夫?怪我してない?」



怒られることを覚悟したレイだったが、上から降ってきた思いのほか優しい声に顔を上げる。



「あ・・・えっと、大丈夫です・・・すみません」


「前はちゃんと見た方が良いよ?と言うか、眠そうだね?サクマちゃん。もしかして朝弱い?」



レイのハネている寝癖を撫でつけながら、その女性は笑いながら尋ねた。



「・・・えっと?」


「ん?どうしたの?」



知り合いなのだろうかと、レイは彼女の顔を見上げるが思い出せない。


だが、記憶のどこかで彼女の声が引っかかる。


 

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