さみしいね
ねむけが
日常になると
余命いくばくか
あくびをすると
もうすぐ死ぬんだ、と、おもう
さみしいね
公園はまだ
昨日の時間
だれかがまだブランコに乗っている
あくびをすると
だれかを忘れている
歩幅が
ねむけに
飽和して
こどくも
ひとを殺す
(ぐらぁん、ぐらぁん、
夜風が記憶をよびさます。
風に夜は泣く)
だれかのしあわせで
わたしを語ろう
と、おもう
静寂のナラティブが
わたしを生かしてくれる
すこし、ねむいが
だれかは
あなたは
わたしを生かしてくれる
あなたのしあわせで
わたしを語ろうとおもう
あなたがまだ
ブランコに乗っている
さみしいね