殺しの咎
その後,俺とミカエルは教会に帰還した。
ガブリエルの呪いは解けていた。
「ありがとう,2人とも」
ガブリエルは感謝の言葉を言う。
「いいってことよ」
俺はそう言った。
4人は広場に集まる。
「話がある」
俺はそう言う。
「実は昨日,奇妙な夢を見たんだ。サタンやガブリエル,ウリエルも出てきた」
「もしかして,記憶を見たのか?」
ガブリエルがそう言う。
エースはきょとんとする。
「記憶?そんなことができるのか?」
エースがそう聞くとガブリエルは
「あぁ,一般的に魂を吸収すると記憶と力が継承される」
ガブリエルはそう言い,続ける。
「ただし,記憶や力は同じ血の流れる者にしか見ることや使うことはできない」
エースはあまり理解ができない。
それを見かねてガブリエルは
「例えばエースはルイスの純血だから『アナスタシア』の血を引く者の力は使えないし,記憶も見れない」
ガブリエルがそう言うと,エースは質問をする。
「アナスタシアって何だ?」
その質問にミカエルが答える。
「あまり情報は無いのですが,大昔にルイスと言う女性とアナスタシアと言う男性が居たらしいんです」
「その2人の末裔が俺たちってことか?」
エースの質問にミカエルは頷く。
場所は変わり,天界政府議会長室。
「先程,ウリエルの殺害についての情報が入った」
ゼウスは部下にそう告げる。
部下たちは動揺する。
「速やかに犯人を捕縛せよ」
その言葉に部下たちは返事をし,部屋を出る。
「そろそろご飯にしましょうか」
ミカエルの言葉に皆が頷く。
4人で料理をしていると,突然扉がこじ開けられた。
「なっなんだ⁉︎」
鎧を纏った兵士たちが教会に入ってくる。
「何だお前たちは!」
ガブリエルがそう言うと,1人の兵が告げる。
「お前達をウリエル殺害の咎で捕縛する」
これにて一章完結です!ヽ(‘ ∇‘ )ノ
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