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ANIMA  作者: パンナコッタ
変わりゆく世界と新たな正義との出会い
56/71

提案

 2人のいる玄関にママが現れる。


「あら、2人ともどうしたの?」


 タナトスはママに飛びかかる。


「ママ……! 大変だ、街で当局の男たちの話を聞いた、今日にでもここが襲撃される!」



「……少し落ち着きなさい、それより夕飯を作るわ。今日の夕飯はーー」


 バンッ!


 その時、扉が勢いよく開かれた。

 扉を開けたのは昼間会った当局の男たちだった。


「大人しくしろ、速やかに連行する」


 男がそう言うと、男の後ろからゾロゾロと当局の男たちがハウスに入ってくる。

 

「なっおい! やめろ! クソ……」


 タナトスたちは手枷と目隠しを付けられてどこかへと連行される。


 思い切り何かに押し込まれた。

 それからどれだけの時間が経っただろうか。

 感じるのは潮風の匂いのみ、隣にはニーナがいる。


「ニーナ……俺たち一体どこに……」


「分からない……怖いよ……」


 波打つ音が聞こえた。

 その時、目隠しから僅かに光が入る。

 タナトスたちの入っていた箱の蓋が開けられたのだ。


「ほら、大人しくこい」


 タナトスたちハウスの者は、手枷を縄で繋がれ、どこかへと引っ張られていく。


 しばらく歩かされ続けたあと、人々の叫び声が聞こえてきた。


「殺せ!」


「早くしろ!」


 そんな言葉が響き渡っていた。

 タナトスたちは軋む木の階段を登らされる。

 そこで初めて目隠しを外された。


「なっ……これは」


 無数の人々が、歓声を上げてタナトスたちに石やらなんやらを投げつけていた。

 

「これより、不法に東の大陸内に住み着いていた者たちと、その手助けをしていた罪人を処刑する」


 その言葉に、タナトスたちは息を呑む。

 処刑……? ここはどこなんだ?


 その時、タナトスは目を疑った。

 タナトスたちの並ばされている横にギロチンが置かれていたのだ。


「そんな……嘘だろ」


「なぁ、ここはどこなんだよ……俺たち今から……」


 タナトスは死刑執行人の男に悲痛な声で話しかける。

 

「ここはお前らの祖国、西の大陸だ。ここにいる者たちは、植民地開拓に当てられている東洋人の者たちだ」


「そしてこれより、貴様らは処刑される」


 そう言い、執行人の男はニーナの頭を掴んだ。そして無理やり、ニーナを引っ張りギロチンに無理やり押し込む。


「ニーナ……! クソ……! やめろ!」


 タナトスがニーナの元に走ろうとすると、後ろから警備の男に体を押し倒される。


「クソォォ! やめろ!」


「タナトス……私、あなたと出会えてよかった。あなたと沢山本が読めて本当に良かった。また、会えるよね……」


 ニーナが最後に何かを言おうとした時、ギロチンの歯が落とされた。


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