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ANIMA  作者: パンナコッタ
新たなる世界との融合
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傷口

 4人は朝早くから病院の周りに張り込んでいた。


 1時間が経った時,雲の中から何者かが姿を表す。

 ガブリエルはウリエルだと確信し空を飛び,斬りかかる。


 「なんだ!」


 ウリエルはそれに気付き剣を抜き,攻撃を防ぐ。


 「ガブリエル…これは一体どういうことだ。いきなり切りかかってくるなんて」


 ウリエルはガブリエルと剣を合わせ,そう聞く。


 「とぼけるな,ウリエル。ここで何をするつもりだ!」


 ガブリエルはウリエルにそう聞く。


 「まさか情報が漏れていたとはな…」



 その時,ウリエルの背後からミカエルが現れ,ウリエルに斬りかかる。


 あと少しのところでウリエルはそれに気付き,咄嗟に攻撃をかわす。


 ウリエルは2人から距離を取る。


 「これはどういうことかな,お二人さん。僕はあくまでルイスの血族者を殺しにきただけだ」


 ウリエルはそう言う。


 「ふざけるな,それが許されないのだ」


 ガブリエルは怒りをあらわにする。


 「法典では僕は無実だ。逆に君たちが僕を殺したらそれは罪になる」


 ウリエルは見下した顔でそう言う。


 その時,背後から現れたエースとメアリーがウリエルに斬りかかる。


 ウリエルは2人の攻撃を見事に弾き返す。


 「くそ…」


 エースとメアリーは怯んでしまう。


 「まさか,お前らが手を組んでいたとはな…まぁいい。この状況なら正当防衛が成立する。

そうすれば九魂神のうち,3つが手に入る。あの老ぼれだって死期は近い…そうなれば僕が神だ」


 ウリエルは笑い出す。


 「君たちも馬鹿だなぁ。天界最強の僕に何人で束になろうと勝てないのに」


 ウリエルは不気味な笑みを浮かべながら続ける。


 「いいよ来なよ。まとめて魂を奪ってやる」



 4人が一斉に斬りかかるが,ウリエルに弾かれてしまう。


 ガブリエルは自身の神器である「ユグドラシルの聖剣」の力を覚醒させる。


 「ユグドラシルの聖剣」は無限にも等しい光のエネルギーを放出できる。


 ガブリエルの斬撃はウリエルにかすり傷を負わせる。


 そして横からミカエルも自身の神器,「アマテラスの(つるぎ)」の力を覚醒させる。


 「アマテラスの(つるぎ)」はあらゆる物質を吸収し,それを放出することができる。


 ミカエルの剣はウリエルの横腹に刺さるが,すぐに剥がされてしまう。


 「くっ…痛いなぁ」


 ウリエルは剣を振りミカエルの鎧に一撃入れ,ガブリエルと剣を合わせガブリエルのことを弾く。


 立て続けにエースとメアリーが攻撃を仕掛けるも,メアリーの攻撃が掠るだけだった。


 「ルイスの血族者に,それに味方する者,下等生物は見ていて不愉快だ」


 そう言い,ウリエルはミカエルに対して斬撃を入れる。


 ミカエルは口から血を吐くも,体制を立て直し剣を振る。


 「あはっ,女の子が血を吐いちゃったよ」



 ウリエルは気色の悪い笑い声でそう言う。



 「ウリエル,本当の悪魔はお前だ!」



 ガブリエルは激昂し,ウリエルに連撃を入れる。


 ガブリエルは叫びながらとてつもない速度でウリエルを斬りつける。



 ウリエルは目で追いえないほどの連撃に,重傷を負わされる。



 しかし,連撃の最中ガブリエルは腹に剣を刺される。


 それによって連撃は止まる。


 「くそ…僕にここまで傷をつけるとは…許されたことじゃないよ」


 ウリエルはガブリエルの腹に剣を刺しながらそう言う。



 「やめろ!」



 エースがそう言い,斬りかかろうとする。


 ミカエルとメアリーもそれに続けて,斬りかかろうとする。



 「なぁガブリエル,呪いって知ってるか?」


 すると,ウリエルの剣から黒い雷が出てきてガブリエルの体に流し込まれる。


 ガブリエルは痛みに悶える。


 「終わりだ。ガブリエル」


 ウリエルがそう言うと,衝撃波と共にガブリエルの体が剣から抜け,地面にむかって飛ばされていく。


 斬りかかろうとしていた3人は衝撃波によって飛ばされる。



 「ガブリエルさん!」


 落ちていくガブリエルを見てメアリーが叫ぶ。


 メアリーはわずかのところでガブリエルを掴む。


 ガブリエルは腹に黒い紋章ができていて,意識が朦朧としていた。


 「ガブリエルさん!しっかりしてください!ガブリエルさん!」


 メアリーは泣きながらガブリエルの手を握る。



 ウリエルがメアリーに対して雷撃を放つ。


 その雷撃をエースが剣を使い止める。



 「大丈夫,死にはしないよ。呪いにかけただけだから」



 「クズ野郎が」


 エースは激昂し,それに合わせてミカエルも斬りかかる。


 弱っていたウリエルには攻撃が通った。

 エースの攻撃に腹を,ミカエルの攻撃に胸を裂かれ,ウリエルは血を吐く。


 「これは…まずいな」


 ウリエルは自身の神器を覚醒させた。


 すると,ウリエルの剣は発光し,刀身が伸びた。


 その伸びた剣をウリエルは振ってくる。


 エースとミカエルは剣でそれを防ごうとするも,

 何とウリエルの剣は2人の剣をすり抜け,2人の腹を切り裂いた。


 (どういうことだ…剣がすり抜けた⁈)


 ウリエルは立て続けに剣を振り,ミカエルに重傷を負わせる。


 「ミカエル!」


 ミカエルは体制を立て直すも,弱ってしまっている。


 (どうする…ここで俺が引けば,メアリー達に攻撃が及ぶ…)



 (俺がやるしかない…俺なら体を切られたって再生できる…)



 (奴を殺せるのは俺しかいない…!)







 お読みいただきありがとうございます!

 戦闘描写を文字にするって凄く難しいですね…

 まだお話は続くんですけど一回区切らせてもらいます!


 それと本文で少し説明不足だったところを補填させていただきます。


 神器とは

 ・太古より天界に存在した最強の武具の名称,主に九魂神の力の継承者に渡される。

 ・使う者よって覚醒状態での能力が変わる。


 こういった感じです!

 説明不足ですみません!


 良ければ評価や感想お待ちしております!

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