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ANIMA  作者: パンナコッタ
ルイスの記憶と道の声
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巨大樹の子

 「その後……ルイスは巨大樹の元に帰った」


 エースはそう言う。


 道中、ルイスは力の発動に成功した。


 「ルイスは巨大樹の元で帰りを待っていたアナスタシアに力について説明をした」


 「なぜかは分からないがなんでも作り出せる力を手に入れたと……」


 なぜルイスはこう言ったのだろうか……


 実際はルイスは力を氷の中のメアリーから継承したということを分かっているはずだ…


血筋とかではなく,ただ純粋に何らかの方法で力を渡されたと……


 「記憶が……なかったから分からなかったのかな…?」


 メアリーはそう言った。


 「そうだろうな……」


 エースはメアリーに嘘をつくことに息苦しさを感じたものの、そう言う。


 「アナスタシアはそれを聞いてとても驚いた……」


 「そして……世界の形が変わったのはあの時だろうな……」


 「ルイスがその“巨大樹“に触れたんだ……そうしたら……」


 

 「光の柱が現れて、その中から子供が現れた」

 「2人は大層驚いたさ……初めて見る子供……」


 「ルイスはその子供の手に触れた……そしたら、創造の力が勝手に発動した」


 ルイスの意思によるものではない発動……


 「つまり……その子供にはルイスの血が流れていた」


 「その血が引き金となり、力を発動させた」


 “ルイスの保有する力“の発動条件は“ルイスの血“であるということだ……


 「その子供は……ルイスの純血ってことか……?」


 ヘラクレスはそう言う。


 「あぁ、そうだろうな……そしてその後、ルイスは力の発動条件が人の手に触れることだと思い、アナスタシアの手に触れた……」


 無論、そんなことをしても力は発動されないはずだ。


 ルイスに流れる“ルイスの血“とアナスタシアに流れる“アナスタシア“の血は全くもって別物であり、力は発動できないからだ……


 「すると、力は同じように発動された……」


 エースはそう言った。


 なんと、力は発動されたのだ。


 いったいなぜ……


 その話を聞いてヘラクレスはあることに疑問を浮かべる。


 「じゃあ……アナスタシアの血ってなんなんだ……」


 「そうだ……! アナスタシアは討伐作戦の時に創造の力を発動できていた……」


 ヘラクレスは立ち上がりそう言う。


 「私も疑問に思っていた……ルイスの血とアナスタシアの血は全くの別物」


 「ならなぜ……アナスタシアは力を……」


 メアリーはそう言う。


 「そうだな……力の仕組みについてはまだ未解明な点が多い……」


 「ただ、アナスタシアはその後ルイスに触れても創造の力を発動できなくなった」


 エースはそう言い、その過程を語り出す。

 

 「ルイスはその後、力の発動は自身の意思、もしくは他人と触れることと結論づけた」


 「そして力の発動に慣れてくると、川に橋をかけ、大きな家を作った」


 「ルイスがまた巨大樹に触れると、光の柱が現れて子供が生まれた」


 「その子供たちはルイスの教え……創造こそが幸せへの道、と言うものを守り、子孫を繁栄させていった」


 それがルイスの血筋の起源だろう……


 「ルイスは子供たちに名を名付けた……マルコや、クロネもその子供たちの名前だ……」




 

 

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