表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ANIMA  作者: パンナコッタ
統べる者と王の資格
10/71

統べる者

 教会に入ってきた男達はいきなりエース達を捕らえようとする。


 襲いかかる男達に剣を向けるが一切の躊躇もなく手錠をかけてくる。


 エースは雷を放ち抵抗しようとするも力が発動できない。


 瞬く間に4人は捕縛され,街に連行される。


 そして4人は宮殿へと連れていかれる。





 「何するんだお前ら!」


 エース達は腕を押さえつけられ,柱に繋がれる。


 議会の様なその空間には派手な服を着た者達がこちらを見て何かを話している。


 そして眼前にあるのは玉座。

 異常なほどに装飾されたものだ。


 その時,扉が開き数人の護衛と1人の男が部屋に入ってくる。

 

 男は玉座に座り膝を組んでこちらを見下してくる。


 「よく来たな,罪人よ」


 男は冷酷な目でそう言う。


 (何だこいつは…王様か何かか?…)


 「お前達を天界政府最高幹部兼天界治安維持当局会長ウリエルの殺害の咎で死刑とする」


 「そんな…」


 ガブリエルは困惑する。


 [なっ…何を言って…」


 「4人のうち3人が保有する九魂神の力は他の者へ継承させるものとする」


 男は冷酷な表情でそう言う。


 「ちょっと待てよ…!ウリエルは大勢のルイスの血族者を殺した…!」


 エースは叫ぶ様にそう言う。


 「だからなんだ,それは罪では無い」


 「何でルイスの血族者を殺しても罪じゃないんだ!」


 エースは男を睨み,大声で言う。


 「それが法だからだ,それ以外に答えはない」


 (こいつ…そんなのおかしい!…)


 「そんなの狂ってる!俺もメアリーも何もしていない!あいつが仕掛けてきたんだ!」


 「あいつは死んで当然だ…そんなふざけた差別をするお前も…!みんな俺が殺してやる!」


 場が静まる。


 男は前屈みになり,こちらを見つめてくる。


 「そうか…」


 「悪魔の囁きだ,脳がやられる」


 男は護衛に命令し,エース達を連行させようとする。


 「お待ちください!最高神様」


 傍聴席の中から1人の巨漢が発言する」


 「なんだ…」


 最高神…と言う者が巨漢の方を見る。


 「その者の真意,試してみてはどうでしょうか?」


 巨漢の発言に最高神は疑問を顔に浮かべる。


 「決闘をするのです。ただ死刑にするのでは民に印が付かないのではないでしょうか」


 男の発言に王は笑みを浮かべる。


 「いいな…久しぶりだ,決闘なんて」



 「上等だ…!殺してやる」


 3人が心配そうな顔でエースを見る。


 エースの目は闘志に燃えていた。



 4人は数時間後闘技場に連れていかれる。


 闘技場には最高神と罪人の決闘と聞いて多くの民が集まっていた。


 エースは手錠をつけられたまま,選手室の様な所に連れて来られる。


 「そこで待っていろ」


 兵はそう言って部屋を出る。


 俺は手錠を取ろうとするがこれがどうにも相当きついようだ…


 その時,部屋に誰かが入ってくる


 先程の巨漢だった。

 

 「やぁ,エースだったかな」


 俺が返事をしようとすると男は突然頭を下げる。


 「この前はどうもありがとう…君のおかげで俺の病院は襲われなかった…」


 驚いた,

先日ウリエルが襲おうとしていた病院の者だったのか…


 「君なら勝てると信じている…エース…」


 「あぁ」


 2人は拳を合わせる。


 男はヘラクレスと名乗り,部屋を出て行った。



 (あいつがチャンスをくれたんだ…絶対に勝たなければ」



 その時,再び扉が開けられる。


 入ってきたのはミカエルとガブリエルとメアリー,それに護衛官だった。


 「お前ら…」


 エースは立ち上がり,仲間のもとに駆け寄る。


 「すまないエース…こんなことになるとは…」


 ガブリエルはそう言う。


 「いいんだ…しょうがないってやつだ」


 エースはそう言う。


 「エース…」


 ミカエルは心配そうな顔をしてそう言う。


 「エース…これを」


 そう言いガブリエルは剣を差し出す。「ユグドラシルの聖剣」であった。


 「勝つんだ…エース」


 ガブリエルは剣を託し,そう言う。


 俺は剣を受け取る。


 「あぁ,必ず勝ってお前らを守ってみせる…!」


 エースはその後連行され,闘技場へと運ばれる。


 そこで手錠を外される。


 「せいぜい頑張れよ,罪人」


 護衛官はそう言い俺を嘲笑う。


 「あぁ,お前の上司殺してやるよ」



 闘技場に入るとものすごい歓声が響き渡った。


 奥には最高神が見える。


 観客の中には柱に繋がれた3人がいる


 「お前が負ければ,仲間は処刑とする」


 最高神はそう言う。


 「俺が勝てば?」


 エースが汗をかきながら笑みを浮かべ,そう聞く。


 「私の全てがお前の物となろう」











二章スタートです!

先に言っておくと最高神って言うのは一章三話で登場したゼウスのことです!



よければ次話もお読みください…(^。^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ