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お花見の計画

エミールに花見に誘われた理津子達。

お花見でどんな料理を作ろうとかも考えている。

食べやすいものの方がいいのは間違いない。

リクエストの結果なども考慮する事になるが。


「リクエストは串カツとか焼き鳥とか、そういうのか」


「食べやすいものの方がそりゃいいからな」


「手が汚れるものは勘弁ね」


焼き鳥に関してはこの前作った焼き鳥機がある。


串カツなんかも作るのはそんな難しくはない。


「うーん、手が汚れないようにするべきなのは同意するけど」


「僕としてはおにぎりとかサンドイッチでも用意してくれればいいんだけど」


「おにぎりとかサンドイッチか、サンドイッチにジャムとか挟んでいい」


「サンドイッチにジャムって、それサンドイッチなんかね」


「あたしの世界だとサンドイッチにジャムとマーガリンを挟んだりしてたよ」


理津子の世界だとそういったものもある。

反応を見るにこちらの世界では珍しいのか。


ジャムサンドはそこまで珍しいものとは思っていないようで。


「そういえばマーガリンってなんだよ」


「あ、そういえばこっちの世界だとマーガリンって見ないよね」


「んでそのマーガリンってのはなんじゃらほい」


「バターの代用品だよ、あたしの世界だとバターって謎の品薄だから」


「謎の品薄って、バターは貴重品だったりするのか」


マーガリンはバターの代用品として生み出されたもの。

理津子の世界だとなぜかバターは常に品薄と言われている。


こっちの世界ではマーガリンは見ないし、そもそもバターは普通に売っている。


「パンを食べる時に普通にバターを使ってたから、そこは盲点だったな」


「代用品が作られる程度にはバターは貴重品なのか?」


「そんな事はないと思うよ?洋菓子店はあるし、酪農家も作ってるって言ってたし」


「ならなんでバターが常に品薄なのさ、作れる量考えたらそんなのあり得んっしょ」


「それはあたしに聞かれても困るんだけど」


話を戻して、とりあえず手をそこまで汚さずに食べられるもの。

串カツや焼き鳥もそうだが、他にもおにぎりやサンドイッチ。


あとはいっそ唐揚げも串に挿してしまうかなど。


「唐揚げを串に挿していい?あたしの世界だとそういうジャンクフードがあるから」


「別にいいんじゃないか?食べやすいならそれに越した事はないだろ」


「だとしたらあとはフランクフルトでも焼こうかな、売ってるの見たし」


「太くて熱いものを…くださいッ…!」


「アノットって変な悪ノリするよね」


それはそれとしてエミールには調理器具は用意してくれる事を確認済み。

とはいえ油で揚げるものは後片付けが手間になる。


ならやはり洗い物が少しでも減る焼いて食べるものなどの方がいいか。


「そういえばセルベーラからもリクエストが来てたね、ソーセージって言ってた」


「今何時?」


「ほら、あの豚肉を腸詰めにした、ウインナー」


「そこはソーセージじゃないのかよ」


「様式美でしょ?」


そういうノリに乗れるのも理津子らしさなのか。

お前何歳だよと言いたくなるようなのは禁句だが。


油で揚げるものは洗い物は増えるが、やはり欲しいという事になる。


「とりあえずおにぎりとサンドイッチ、あとはフランクフルトとかでいいかな」


「焼き鳥はタレとか塩じゃなくてスパイスで食おうぜぇ、美味いよ」


「あ、いいねそれ、香草焼きみたいな感じに調理して焼き鳥にするのか」


「僕は手が汚れなければなんでもいい」


「あとは唐揚げを串に挿そうかな、竜田揚げと普通のやつとどっちがいい?」


竜田揚げは唐揚げに含まれるのかという事はあるが。

ロザリオもアノットも普通のやつでいいという事になった。


肉は胸肉かもも肉か。


「そういえばこっちだと胸肉って安いよね、もも肉の方が高いのは意外だった」


「鶏肉は普通胸肉だろ?」


「あたしの世界だともも肉の方がよく使われるから、世界が違うとそういうところがね」


「ふーん、胸肉って栄養価が高い割に安いから庶民の味方だよ」


「そういうところは世界の違いを感じるな、なんにしても大体は決まりだね」


作る料理は大体は決まった様子。

今月末と言っていたので、来週には雨が降らなければ問題なくやれるはず。


もし雨が降ったらみんなで消費すればいい。


晴れる事を願っておく事にした。

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