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あっちは年末

こっちの世界にもすっかり慣れてきた理津子。

そんな中自分の世界ではもう年末だという事を思い出す。

こちらの年末年始はどうなのか確認しておく事にする。

料理とかも考える事に。


「ねえ、こっちの年末年始ってどうなの」


「こっちの年末年始?ああ、そういえばもう少しでそんな時期か」


「リツコの世界だともう年末なんだっけ」


とりあえず必要なものや店の営業時間を確認しておく。


その上でスケジュールを組む必要があるからだ。


「こっちだと2月も30日まであるから、まだなんだけど、そこ教えてくれる」


「年末は最終日の数日前に大掃除、あと年始は各種族の習慣に習うぐらいかな」


「なるほど、だとしたらどうしようかな」


「年末年始はお店の営業時間も短くなるよ」


「あー、それもあるのか、ならそっちも確認しなきゃ」


年末年始はとりあえず店の営業時間短縮と各種族の習慣といった感じらしい。

今の屋敷には機界人のセルベーラ以外は人族なので、それに習えばいいとする。


あとはすべき事などを確認する。


「大掃除って普通は何日なの?」


「家にもよるけど、基本的には29日だな、それが終わったら年始の仕込みとかあるから」


「文化ってやつか、ならあたしもお正月の料理とか作ろうかな」


「リツコのお正月の料理とか食べたい」


「いいよ、せっかくだから腕を振るってあげる」


とりあえずの予定としては年末年始は理津子が正月料理を作る事に。

店の営業時間が短縮される事もあり、とりあえず昼間のうちに保存の効くものを揃える。


掃除はアノットと一緒にやるとして、料理はお蕎麦やお雑煮でいいかという事に。


「とりあえずお蕎麦とお餅確保しなきゃ、あとは豚肉とかまぼことかかな」


「蕎麦?なんでまた」


「年越しそばだよ、年が明けたら食べるお蕎麦」


「豚肉とかは?」


「豚肉はチャーシューかな、生姜のゲル状のタレで食べるの」


買い物に行った際に乾麺の蕎麦が売っているのは確認済みだ。

他にもかまぼこなども確認している、ただおせちの材料を揃えるのは厳しいと思う。


それでも最低限の年末料理は作れそうだという事の様子。


「年越しそばのお蕎麦は太麺の方がいいかな、太く長くってね」


「そういうジンクス的なものもあるのか」


「エビは長寿のシンボルとか言うからね、そういうのはあたしの世界には結構あるよ」


「リツコの世界って願掛けとか好きな人が多いでしょ」


「それはあるかも、でもそれも結構昔から言われてたな」


なんにしてもこっちの年末まではあと5日程度ある。

それまでに予定をまとめる事にする。


ついでに調理法とかもどうするか考える。


「お蕎麦は冷たい麺と温かいおつゆでいいよね?」


「冷たい麺と温かいつゆって、それだとつゆがすぐに冷めるだろ」


「そういう食べ方もあるんだよ、おつゆが冷めたら新しくするの」


「なんか面倒だね」


「あとはおつゆに使う長ネギとかにんじん、それと油揚げかな」


理津子の家では年越しそばは冷たい麺を温かいつゆで食べていたという。

食べ方はざる蕎麦のような感じに冷やした麺を同じように温かいつゆにつけて食べる。


つゆには刻んだにんじんや長ネギ、油揚げを入れているらしい。


「あとはお雑煮だね、お餅は一から作ってもいいけど、そういう機械今から間に合うかな」


「それならまだ間に合うぞ、年末商戦があるからそこで確保してこい」


「分かった、ならお店に聞いてみるよ」


「既製品でも私は構わないけど」


「まあせっかくだからね、それに文明の利器はありがたく使うものでしょ」


とりあえずは年末商戦で餅つき機を確保する事にした。

お雑煮はもちろんとして、アノットなんかはお汁粉のほうがいいだろうと踏む。


だとしたら小豆も確保する事になるので、それも買っておく事になる。


「よし、予定は大体決まったね、年末年始はいろいろ作ってあげる」


「楽しみにしてるぞ」


「リツコの世界の年越しの料理とか楽しみだな」


そんなわけで年末年始の予定は大体決まる。

店の閉店時間は普段より二時間程度早くなるという事らしい。


営業こそ年末年始もするものの、営業時間が変わるのでそこを覚えておく事に。


こちらでは似ていても理津子の世界とは違うのです。

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