表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
339/343

お店での支払い方

秋風が吹き抜けるすっかり涼しくなった港町。

そんな中いつものように買い物を済ませて帰りに軽く食べて帰るのはいつもの事。

こっちの世界でも店の支払い方法は現金の他にも何かとある。

異世界だがクレカやキャッシュレス決済もあるのは、他の世界から入ってきたからだ。


「それにしてもまさか帝に会うなんてね」


「リツコさんは毎日買い物に来ているのは大したものですね」


「日本だと大量に買い込んで数日持たせるとかなかったしね」


買い物に関しては日本だと毎日買い物に行く事の方が多い。


その一方で他の国では一度に大量に買い込み、数日持たせるみたいな国もある。


「でもこっちの世界でもクレカとかキャッシュレスがあるのは驚いたというか」


「私はキャッシュレスとか、あまり好きじゃないんですよね」


「帝は現金派って事なのかな?なんか意外というか」


「クレカやキャッシュレスは知らないうちに大金を使いそうで怖いんですよ」


「あー、なんとなく分かるかも、電子マネーで知らないうちに大金使うとかあるし」


実際クレカやキャッシュレス決済は明細が届いてから見覚えしかないとなる事はある。

だからこそ目に見えて減った事が分かる現金の方が管理しやすいとも。


目に見えて減っていくという事は、減っているという危機感を持てるという事でもある。


「でも節約の他にもポイントカードなんかも有効に使うとさらに節約になるんだよね」


「ポイントカードですか?確かにそうかも知れませんが」


「あたしは行く頻度が高いお店だけはポイントカード作ってるからね」


「なるほど、そういう行く頻度が高いお店だけに絞って作るのはありですね」


「あとネットスーパーなんかも利用すると、ポイント還元が高いとかあるからね」


支払い方は実に多様なものがある。

ちなみにこの世界ではネットスーパーで注文したものを店舗で受け取れたりする。


要するに通販の店舗受取みたいなシステムが生鮮食品にも使えるという事だ。


「でも店舗受取が出来るだけありがたいよ、ネットでポイントたくさんもらえるしね」


「つまりネット注文して、店舗で受取を選んでいるんですね」


「うん、ネット注文の店舗受取は通販のポイント還元をもらえるのは大きいしね」


「でも通販なのに店舗で受け取ってたら本末転倒のような気はしますが」


「まあいいんじゃない?きちんと受け取れるのならそれでいいし」


理津子もきちんと受け取る事は忘れないようにしている。

ちなみに店舗受取で受け取らずに数日経つと注文はキャンセルかつ迷惑客のリスト入りするとか。


迷惑客のリスト入りをしてから三回受け取らない事で通販サイトのアカウントを永久凍結になる。


「通販は荷物をきちんと受け取る事が前提の性善説のシステムでもあるからねぇ」


「確かに、支払いを踏み倒して荷物だけ奪う客とかいますよね」


「この世界の通販って、必ず前払いになってるのは面白いと思ったよ」


「この世界の通販は導入された当初にトラブルが多かったからとは聞いていますよ」


「それで完全前払いになったのか、前例があるからこそなんだね」


帝曰く導入された当初にトラブルが多かったというのが通販の話らしい。

それにより完全な前払いになったというのが経緯なのだとか。


ちなみにコンビニはないが、コンビニ支払いに近いサービスをしている店はあるという。


「でも現金での支払いが疑われないのは、現金への信用があるからだよね」


「そうですね、実際昔は偽札や偽造硬貨の問題はあったと聞いていますし」


「こっちの世界でもそういう問題はあったのか、お金の偽造は異世界でもあるものなんだね」


「だから高額紙幣はまずチェックから入るのが、昔の話だったそうですよ」


「高額紙幣は偽札の疑いがかかる、それはそれでなんというか」


理津子の世界でも国によっては高額紙幣は偽札だと疑われる事が多い国もある。

他にも現金自動預け払い機から偽札がでてくるような国もある。


現金への信用が低い国ほど、キャッシュレス決済が発展しているのが皮肉な話というか。


「でも支払い方法に関しては何かとあるものなんだね」


「理津子さんは何で払う事が多いんですか?」


「あたしは少年が好きに使っていいつていう限度額なしのカードを使ってるけど」


「貴族の家だとそういうのが使えるのは強いですね」


「うん、少年も家政婦やるなら買い物には好きに使えって言ってくれてるし」


理津子はロザリオから好きに使っていいと言われている限度額なしのカードを使っている。

貴族の家という事もあり、そういうものが使えるのは強い。


とはいえ私的な買い物には自分のお金で払っているらしいが。


「さて、そろそろ帰らなきゃ、また誘うね」


「はい、ではその時を楽しみにしていますね」


「うん、それじゃまたね」


そんな支払い方法が多様なのは異世界との交流があるからこそ。

通販やクレカに関するトラブルは昔はたくさんあったという。


やはり踏み倒しが相当な件数あったという事なのか。


通販やクレカはある意味性善説に基づいているのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ