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大掃除と家の広さ

とりあえずはロザリオの家の掃除を始めた理津子。

そのスケールの大きさには流石に頭が痛い様子。

ゴミをまとめてもどこに出せばいいのか。

それは街にある業者などを探す事にした。


「よっと、それにしても酷い有様だね」


「仕方ないだろ、掃除なんて手伝いでしかやった事がないんだ」


「お坊ちゃんだねぇ、とりあえず出せるものは外に出すからね」


とりあえず出せるものから屋敷の外にある広い庭に運ぶ。


それから処分する方法を考えようという事だ。


「なあ、リツコって体力はあったりするのか」


「うーん、運動はそんな好きじゃないけど軽運動は欠かさない程度かな」


「軽運動?」


「軽いストレッチとか筋トレの事」


「なるほど、それが軽運動か」


そんな話をしつつゴミをどんどん屋敷の外に運び出していく。

そのテンポのよさにはロザリオも驚いていた。


それは明らかに手慣れているし、意外と腕力もあるという事だ。


「なあ、意外と手慣れてるけど、前も家政婦とかやってたの?」


「家政婦の経験はないかな、でも家が大衆食堂だから手伝いはしてた程度」


「大衆食堂?」


「学生とか働く人に向けた食堂ね」


理津子の世界の事はよく分からないのは仕方ない。

ただ興味深そうには聞いている様子。


「それにしてもロザリオって引きこもり?結構酷いよ」


「うぐっ、ただ魔法の研究に没頭してただけだよ」


「人はそれを引きこもりと言うんだよ、僕」


「別にいいでしょ!」


「なんにしても今日は食材だけだけど、明日掃除用具とか買えるもの買いに行くからね」


それから数時間、最後のゴミを屋敷の外に出し終える。

すると来客が来たようだ。


「あら、あなたどちら様?この屋敷にメイドさんなんていたかしら」


「あー、今日から雇われた香川理津子です」


「リツコさん?でも屋敷の主人が外に出たって聞いてないわよ」


「なんか魔法で呼ばれたみたい」


「まあいいわ、やっと回せそうね、これ回覧板、あとで右のお隣に回してね」


そういうと婦人は回覧板を手渡す。

一応それを受け取り、婦人は帰っていった。


理津子はこれは噂になると感じ取っていた。

それは住んでいた地元での経験から分かるからである。


とりあえずロザリオにそれを見せる事に。


「回覧板って、とりあえず隣に回してくれ、僕には必要ないし」


「はいはい、それじゃ回してくるよ」


「それと屋敷の庭は広いから入り口までどうする」


「そんな広いの?見た感じ普通の豪邸って感じだけど」


確かにこの屋敷は広い。

とはいえ理津子は自分の世界でもっと広い屋敷とかは見た事がある。


それと比べたら全然狭いと感じるようだ。


「まあいいや、とりあえず行ってくるね」


「さっさと帰ってきてくれよ」


そうして右隣の家に挨拶も兼ねて回覧板を回しに行く。

そこでも何かと聞かれたようだが、簡単に説明しておいた。


そのまま家に戻り話をする事に。


「そういえば食材とか買いに行きたいんだけど、その前に貯蔵庫とか見せてよ」


「それならキッチンにある大きいやつだよ」


「はいよ、見せてもらうね」


その足でキッチンに向かい冷蔵庫を確認する。

冷蔵庫があるなら保存とかは問題ないと判断する。


とはいえ中にあったのは食べるのは無理そうな調味料といつ入れたか分からない野菜など。


どうやって食生活を送っていたのかも気になってしまった。


ただキッチンのゴミ箱には比較的最近の生ゴミなどがあったので、何か食べていたのだろう。

お金は好きに使っていいと言われたので、食材の調達で何を買うか考える。


その前にキッチンの掃除だけでも終わらせる事に。


ギリギリ使えそうな洗剤を使ってキッチンを一気に掃除していく。

それから数時間でキッチンは見違えるぐらい綺麗になる。

それらが全て終わった時間は日が傾き始める時間だった。


「お風呂とかあるよね」


「あるけど、そっちも掃除が必要だよ」


「だよねぇ、まあ夕食が終わったら掃除するよ」


「分かった」


「とりあえず食材買いに行ってくるね、街の地図とかあったら貸して」


とりあえず地図を借りて食材の買い出しに行く事に。

帰ってきたら夕食にして、その後は風呂掃除だ。


最初の掃除はまずゴミ屋敷の脱却からなのであった。

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