野菜の量
秋も進み冬の寒さが少しずつ訪れ始めてきた季節。
そんな中理津子も肉が好きながら、野菜もきちんと食べさせている。
ロザリオも野菜は苦手なものはあるようだが、一応食べている。
理津子曰く一日に必要な野菜の量をクリアするために試行錯誤はしている様子。
「油のいい匂いがするわね」
「何か炒めてるのか?この油の匂いは」
「そういえば野菜をたくさん買ってきてたよ」
そんな理津子が出してきたのは野菜尽くしなメニュー。
とはいえ火を通してあるので、かさはかなり減っている様子。
「今日は野菜尽くしなんね」
「うん、野菜炒めとか回鍋肉とか、サラダとかいろいろね」
「まあ野菜も嫌いではないからいいけどな」
「野菜もたまにはしっかり食べないとね」
「とりあえず食べようか」
そんな野菜尽くしなメニュー。
その一方で肉野菜炒めなどになっているので、肉などもある程度は使っている。
一日に必要な野菜の量というのは生で食べるととても多くなるという事でもある。
「野菜炒め美味しいわね、油がいいのかしら」
「ネギ油で炒めてみたんだけど、美味しいならよかった」
「野菜も嫌いじゃないんだが、生野菜だとどうしても美味しく感じないんだよな」
「一日に必要な野菜の量って生だと凄く多いけど、火を通すと少なくなるんだよね」
「それってつまりかさが減るってっていう事だよね?」
野菜の栄養素は水溶性のものがあったりもする。
なので特定の栄養素を摂るには火を通さない方がいいものもある。
とはいえ生で一日に必要な野菜を摂ろうとするととても食べられる量ではなくもある。
「野菜もたまにはいいわね、でも火を通すとこんなに少なくなるんか」
「一日に必要な野菜の摂取量はあたしの住んでた国だと350グラムって言われてたね」
「350グラムってどれぐらいなんだ?」
「レタスやキャベツの千切りサラダで35グラムぐらいらしいよ」
「だとしたらそれを10皿分ぐらいって事かな」
レタスやキャベツの千切りサラダで約35グラム程度らしい。
なので実際はもっと他にもいろいろな野菜を摂る必要がある。
それを踏まえると様々な種類をたくさん食べないといけなくなる。
「一日に必要な野菜って想像以上に多いのねぇ」
「うん、だから生より火を通して食べる方がかさは大きく減るんだよね」
「つまり生だと多い野菜も、火を通せば量が大きく減るのか」
「そういう事だね、まあ水溶性の栄養素とかがあるから生の方がいいものもあるよ」
「栄養素っていうのは難しいんだね」
栄養素には水溶性のものがあったりもする。
そういうものは火を通さずに生で食べた方が栄養を摂るのにはいい。
とはいえ多くの野菜は火を通さないと量が多すぎてとてもではないが食べられないが。
「りっちんは野菜はそんな好きじゃない人だったりする?」
「嫌いではないけど、積極的に食べる感じではないかも」
「それでもたまには野菜は食べないと駄目だろ」
「そういうのは野菜炒めにして食べる事が多いかな」
「野菜炒めなら美味しく食べられるからっていう事かな」
理津子曰く野菜が食べたくなったら野菜炒めか温野菜にして食べるらしい。
それはかさを減らして食べるという事を徹底しているからなのか。
父親曰く野菜を食べたいなら火を通してかさを減らせばたくさん食べられると言っていたそうな。
「野菜を摂るっていうのも大変なのねぇ」
「でも少しは食べないと駄目だからね、偏食なのもいろいろあるし」
「僕は野菜はそんなに好きじゃないんだよな、嫌いっていう事ではないんだけど」
「少年は野菜は一応食べてくれるけど、たくさんは食べないもんね」
「でも野菜も美味しいものは美味しいよね、調理法次第じゃないかな」
野菜も調理法次第では美味しくなるものも多い。
生野菜は苦手だが、火を通した野菜は好きという人も結構いたりする。
サラダは苦手でも野菜炒めは好き、そんな人も世の中には多いのだ。
「野菜を美味しく調理出来るりっちんは料理のスキルが高い証拠よね」
「野菜って結局は味をつけないと美味しくないっていう事が多かったりするから」
「確かにドレッシングがないサラダは美味しくないな」
「野菜炒めも油や塩コショウの味が大きかったりするからね」
「なるほど、味付けはそれだけ大切なのか」
野菜は何かしらの味付けをしないと不味い。
ドレッシングや油や塩コショウがあるから野菜も美味しく感じる。
それは野菜に対するアンサーなのかもしれない。
「野菜尽くし美味しかったぜぇ」
「それはよかった、野菜ジュースも作ったから持ってくるね」
「野菜って結局はそのままだと不味いんだよな」
「味付けは大切だよね」
野菜はそのままでは不味いというロザリオの考え。
確かに味付けのない野菜は美味しいと感じる事は珍しい。
だからこそマヨネーズやドレッシングがある。
野菜をお育食べる知恵はたくさんあるのだ。




