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電子の世界

季節は夏に変わり少しずつ暑くなり始めた季節。

とはいえ港町なので海風があるだけ涼しさはある。

そんな海風が夏の中の涼しさを運んでくるからこそ暑さも和らぐものだ。

そんな中でサインと少し甘いものでも食べに行く事になった様子。


「ふぅ、夏はやっぱり冷たいアイスが美味しいや」


「リツコは甘いものも好きですよね」


「甘いものを食べてると落ち着くしね」


そんな中こっちの世界でもたまにあるという事の話になる。


それはどうやら攻撃などの話のようで。


「そういえばこっちの世界でもサイバー攻撃とかあったりするの?」


「またなんで突然そんな話を?」


「あたしの世界だとたまにサーバーが落ちる事があるからさ」


「なるほど、まあたまにありますよ、とはいえ機界のシステムの強固さをなめては困りますが」


「機界のサイバーシステムってそんなに強いのか」


サイン曰くこっちの世界でもサイバー攻撃のような事は起こるという。

とはいえ機界の技術力は高く、同じ機界人でもなければまず落とせないとか。


それだけ防御にも力を入れているようである。


「サイバー攻撃って迷惑でしかないのになんでやるんだろうね」


「戦争目的だったりとかはしますよ、今はドンパチやるだけが戦争ではないですから」


「超限戦とかそういうのも戦争っていう事なんだよね」


「ええ、インフラなどにサイバー攻撃を仕掛ければ国の基幹から麻痺させられますから」


「どこかのウェブサイトとかじゃなくて、そういう所を狙うのか」


サイン曰くサイバー攻撃とは戦争における手段の一つだとも言う。

国のインフラにサイバー攻撃を仕掛け麻痺させる事は電子戦の基本だとも。


だからこそ大規模なサイバー攻撃はそうしたところを狙うらしい。


「サイバー攻撃はそういう目的もあるって事なんだね」


「なので今の戦争は電子戦が主流なんですよ、インフラを潰すのは大きいですからね」


「サイバー攻撃で国のインフラを潰すってエグいなぁ」


「実際磁気嵐を起こす攻撃をした戦争なんかもあるぐらいなので」


「磁気嵐ってそれこそ通信を乱すっていうやつだよね」


電子機器を潰すのは現代の戦争における定番である。

兵器で正面からドンパチやり合う戦争は過去のもの。


だからこそサイバー攻撃は現代の戦争に定着したのだと。


「この世界でも戦争は起きてるものなんだなぁ、外の世界は広いよ」


「この国はまだ平和な方ですからね、他国に行くと内乱が続いてる国なんかもありますし」


「でもサイバー攻撃ってまさに現代の戦争なんだね」


「そうですよ、電子機器や通信の無力化はそれだけ強いんですから」


「そしてそこから物理的な攻撃にシフトする感じかな」


サイン曰くサイバー攻撃の本丸は電力や通信を無力化する事にあるという。

個人のサイバー攻撃などは許されなくともお遊びレベルらしい。


だからこそ真に怖いサイバー攻撃とは国のインフラをを狙ったものなのだと。


「サインはそういうサイバー攻撃的な事も出来たりするの?」


「出来ますよ、ハッキングは趣味なので、たまにやってます」


「やってるのか、というかハッキングが趣味って」


「実際の話、大きな企業なんかはハッカーを雇うのは当然みたいな感じですから」


「ハッカー、それを雇う会社っていうのはそれだけ電子戦にも取り組んでるって事なんだね」


サインが言うには大企業なんかはハッカーを雇うのが当たり前なのだとか。

なので電子戦にもしっかり取り組むのは寧ろ当然の話である。


サイバー攻撃に限らず電子戦対策としての役割が大きいのがハッカーの存在でもある。


「でもサイバー攻撃に対して侮ってたなぁ」


「戦争におけるサイバー攻撃はそれ一発で国そのものを麻痺させられるので」


「通信や電力の無力化はそれだけダメージが大きい、なるほどなぁ」


「古くの戦争では通信を制するものが勝者であるとも言われていたわけですから」


「確かに通信技術を持ってるだけで相手より弱くても勝てたみたいな話はあるね」


通信技術を持っているというのはそれだけ戦争においては大きいファクターとなる。

だからこそサイバー攻撃は通信の無力化がメインとなるのだとも。


通信を無力化する事の攻撃力はそれだけ大きいのだ。


「機界人のサインが言うと通信技術の重要さが分かるなぁ」


「通信技術は戦争においては真っ先に潰したいものの筆頭ですからね」


「通信技術は現代の戦争における最重要ポイントなんだね」


「技術が進化した時代において通信が死ぬのは敗北に繋がると考えておくべきですね」


「昔みたいに電話がなかった時代でもないもんね」


機界人が言う通信の重要性。

サイバー攻撃はインフラを潰すためにやるもの。


混乱に陥れるには極めて効率的な攻撃なのである。


「想像よりずっとやばいんだね、サイバー攻撃は」


「超限戦や電子戦は今の戦争における基本ですね、戦わずして勝てますので」


「通信の偉大さが分かるしその大きさも分かったかも」


サインが言う通信技術の重要さとそれを潰された時の怖さ。

まさに戦わずして勝つという事なのである。


サイバー攻撃でインフラを潰せばそれだけ大きく有利になる。


こっちの世界でもそうした戦争は起きているのだそうな。

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