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森の国観光~食事~

鉄道を使い森の国の国境に辿り着いた理津子達。

とりあえず国境を越えて森の国に入国する事に。

身分証明書はロザリオに頼んで用意してもらってある。

隣の国とはいえ、違う国に行くのも楽しみだ。


「んー、なんとか国境は越えたね」


「だな、それでまずはどこへ行く?」


「何か食べたい!」


セルベーラは早速お腹が空いたようだ。


鉄道の中で駅弁を食べていたとはいえ、やはり食べ物は気になる様子。


「それでこの国の名物とか何かある?」


「木の実を使ったお菓子とかが名物みたいだな」


「木の実か、森の国らしいといえばらしいかも」


「それで何が美味しいんだろう」


「とりあえずお店でも探してみようか」


国境駅から森の国の他の都市へ移動するバスなどは出ている。

街自体は森の中だが、移動手段として森が切り開かれていたりはする様子。


とりあえず近くの街へバスで移動する事に。


「森の国とは言うけど交通のために道は作られてるんだね」


「そりゃ森を直接進んだりするのは難しいから、仕方ないとは思うよ」


「でも森が広大な国にそういう環境を作る辺り、この国の偉い人は凄いね」


「周囲は森ばかりなのにね」


「あたしの国も道を作るために森林伐採とか山を開通したりとかしたからね」


そうしていると最初の街に到着する。

そこで一旦降りて、観光を楽しむ事に。


宿を取ってある街は別なので、ある程度見てから向かう事に。


「お、美味しそうなものがいろいろある」


「リツコって本当になんで太らないんだ」


「美味しいものをたくさん食べられるって幸せだよ」


「それで何を食べる?」


「お金ならあるし…全部食べようか」


まさかの全部発言。

ロザリオもそんな理津子の食欲には恐れ入る限りである。


しかもそれなのに体型が変わらないのを見ているとずるいという言葉しか出ない。


「んー、このベリーアイス美味しい」


「確かに美味しいけど、周りの視線が」


「美味しいものは美味しいって言いたいじゃない」


「そうだよね、グルメは観光とか旅行では外せないし」


「こっちのクルミのクレープも美味しい、森の国だけあるね」


ロザリオの言うように木の実やベリー類などのお菓子は人気の様子。

また肉料理も名物なのだとか。


その理由としては昔から狩猟文化があるため獣の肉を食してきたからなのだという。


「この国って肉料理も名物なんだ」


「森の国だからな、野生動物とか普通にいるしそれを駆除するハンターもいる」


「その駆除した獣の肉を食べるわけか、確かに野生動物は放置してると危ないしね」


「だとしたらそのお肉って鹿とか熊とかそういうのが多いのかな」


「だと思うよ、獣の肉って臭みを抜くのとか結構大変なんだよね」


ガイドブックによれば、この国の肉料理はイノシシや鹿、熊などがメインだという。

作物を守る過程での野生動物の駆除により射殺した獣の肉を食すという。


つまり地産地食、輸出のメインは肉より木の実や野菜などだそうだ。


「俗に言うジビエかな、でも肉自体はいろいろ食べた事もあるしね」


「そうなのか?リツコって旅行とか行かない人なんじゃなかったか?」


「お父さんの知り合いが珍しいお肉とか送ってくるのを食べてたからね」


「リツコはお父さんっ子なんだね」


「だから肉自体はワニとかトドとかカンガルーとかも食べた事があるよ」


理津子曰く父親は元高級ホテルのシェフ。

その交友関係なのか、珍しい食べ物ももらうのでよく食べていたらしい。


なので外に出ないでも珍し食材には困らなかったという。


「なんにしてもジビエか、それもいいかも、本場の猟師が狩った肉とか」


「他にも見る場所はあるからな、そっちも行くから」


「分かってる、宿には夕方に着ければ間に合うしね」


「それで次はどこへ行くの?」


「森林温泉だね、森の中にある温泉街だよ」


次の目的地は森林温泉、この国は温泉も名物なのだとか。

森に囲まれた温泉はリラックス効果があるので、湯治客も結構いるらしい。


お菓子類には満足したので、次の目的地へ向かう事に。


「さて、バスで次に行くよ」


「はいはい、ウェイが嫌いとか言いつつ行動力はあるよな」


「アグレッシブだね」


そうして次の目的地へと移動する。

肉料理も楽しみにしつつ、まずは温泉だ。


温泉を満喫したら次は宿へと移動する予定。


一泊二日とはいえ時間はフルに使う気満々である。

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