表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
257/343

花粉が飛んでる

すっかり春の陽気になり暖かさから眠気も襲ってくる季節。

そんな中異世界にも花粉症があるようで、花粉が飛んでいる季節なのだとか。

尤もスギ花粉やヒノキ花粉ではなく、異世界独自の植物の様子。

なおここは港町なので、花粉の飛散量は内陸の街に比べると少ないとのこと。


「ふぅ、こっちの世界もすっかり春だね、眠い」


「おや、リツコではないですか」


「あ、サイン、相変わらず研究の途中の休憩かな」


買い物帰りにサインと遭遇した理津子。


相変わらず仕事を休みつつ甘いものをいただいているようだ。


「そういえばこっちの世界って花粉症ってないの?」


「花粉症ですか?あるにはありますよ、内陸の街なんかだと酷いところもありますね」


「あるんだね、あたしは自分の世界だと酷い花粉症持ちだったんだけど」


「ここは港町ですからね、海沿いは内陸に比べると花粉の飛散量は少ないんですよ」


「そういえば確かに海沿いの県は花粉が少ないって聞いたな」


サイン曰く海沿いは花粉の飛ぶ量が少ないという。

スギやヒノキは異世界なのでないものの、別の植物の花粉症はある。


とはいえ海沿いの街は花粉の飛散量は内陸に比べると少ないという。


「だから花粉症の症状がほとんど出なかったのか」


「リツコは花粉症持ちなんですか?」


「うん、だから自分の世界だとこの時期は酷い目に遭ってたよ」


「なるほど、だとしたらこっちの世界の植物の花粉は効かないのかもしれませんね」


「それに海沿いだから花粉の飛散量も少ないって事だもんね」


自分の世界では酷い花粉症持ちだった理津子。

こっちの世界では花粉症は特になく、海沿いという事もあり飛散量は少ない。


そういえば北海道や沖縄では花粉症はほとんどないという事を思い出す。


「内陸の方に行くと花粉症は酷い時もあるんだよね?」


「ええ、主にアロマウッドは花粉症の代表格な植物ですし、植えられている数も多いですよ」


「アロマウッド?アロマみたいな香りがする木って事かな?」


「ええ、甘い香りがする木で、花粉症の代表とも言える木なんです」


「へぇ、そんな植物がこっちにはあるんだねぇ」


サイン曰くアロマウッドがこの世界の花粉症の代表的な植物なのだという。

アロマウッドは甘い香りがする木で、その花粉もまた甘い香りがするとか。


なので甘い香りがする時は花粉の飛散量が多い日なのだとか。


「でも海沿いでよかったかも、内陸の街だったらあたしもまた発症してたかもね」


「まあ飛散量が内陸に比べると半分程度というだけで、全く飛んでないわけではないですよ」


「でもよかったとは思うよ、花粉症が出ないだけでも全然違うからね」


「花粉症は辛いというのは聞きますからね、内陸の人達は花粉症持ちも多いと聞きますし」


「やっぱりそんなものなんだねぇ、花粉症は異世界でも健在って事か」


花粉症自体は異世界でも普通にあるという。

とはいえ海沿いは飛散量は内陸に比べると半分程度なのだとか。


なので発症したとしても症状は軽く、また発症もしにくいという。


「サインは花粉症とかは平気な人なのかな」


「私は特にこれといった事はないですね、内陸に行ってもなんともないですし」


「でも花粉症自体は異世界でもあるのは、逃げられないって事かなぁ」


「アロマウッドの花粉は鼻より目に来る事が多いので、目が痒くなる事の方が多いですよ」


「目が痒くなるタイプの花粉なんだ、それはそれで厄介だなぁ」


サインが言うにはアロマウッドの花粉は鼻より目に来る事が多いという。

目が痒くなる事が多いのがアロマウッドの花粉の特徴だとか。


とはいえやはり花粉が酷いのは内陸の話なのだという。


「花粉症の話は分かったけど、アロマウッドってそんなに植えられてるの?」


「ええ、人工林なんかはアロマウッドがほとんどですから」


「あたしの世界のスギみたいな木なんだね、そのアロマウッドって」


「この季節は風が強い日もたまにあるので、その時に一気に飛んでくるんですよ」


「海沿いの街でよかったと思える話だなぁ」


花粉の話はそれこそ地域によって飛散量が変わってくる話である。

海沿いの街である港町では内陸に比べて飛散量は約半分とサインは言う。


それでも発症しないというわけではないので、そこは気をつけねばならないが。


「でもこっちの世界の花粉の事情もあるんだね」


「内陸で寒すぎず暑すぎずな土地が一番花粉が飛ぶんですよ」


「確かにあたしの世界でも北と南の端っこの方だと花粉はほとんど飛ばないって聞いたしね」


「まあ木がどの態度植えられているかにもよりますけどね」


「確かにね、北海道と沖縄はスギがほとんど植えられてないって聞いたし」


花粉は北海道と沖縄はスギがほとんど植えられていないからこそである。

植えられていなければそもそも花粉は飛ばないのだ。


花粉がが飛ばないとはそういう事である。


「さて、それじゃそろそろ行くね」


「ええ、花粉には気をつけてくださいね」


「うん、またそのうち何か食べに行こうね」


そんな異世界の花粉事情。

花粉症の主な原因となるのはアロマウッドと呼ばれる木らしい。


甘い香りのする木であり、花粉が飛散する時は甘い香りがするという。


それがアロマウッドの花粉の特徴なのだという。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ