辛すぎない程度のカレー
すっかり春の陽気になってきた事で眠くもなってくる季節。
そんな中理津子はスパイスの調合もいろいろやっている。
カレー作りもカレーの種類によって配合を変えていく。
カレー作りは楽しいのである。
「またスパイスの匂いがするわね」
「あいつ、スパイスからカレーを作るもんな」
「結構凝り性だよね」
そんなカレーにも種類は様々。
今回は何を作ってきたのか。
「今回はどんなカレーを作ってきたん?」
「今回はマサラカレーを作ってみたよ」
「マサラカレー?お前の世界のカレーだよな?」
「うん、少しスパイスが強いけど、辛すぎるっていう事はないと思うよ」
「なら食べてみようよ」
マサラカレーはスパイスの味が結構ガツンと来るカレーだ。
とはいえ激辛とまではいかないので、意外と食べられる。
辛いというのは人によって感じ方も変わってくる。
「うん、こいつは辛いと言うよりスパイスの味がガツンと来るタイプのカレーだわ」
「そうなんだよね、でも激辛とまではいかないから意外と食べられるというか」
「僕は辛いのはあんまり得意じゃないんだけどな、でも思ってるよりは美味しいな」
「その辺はまだ年齢相応なのかな」
「かもしれないね、でもスパイスがガツンと来る感じだから辛く感じるのかも」
カレーにも様々な種類があるのが理津子の世界でもある。
特に本場のインドはそれだけ種類も豊富だったりする。
南部や北部など、地域によって違うカレーが存在しているのも面白い。
「でもりっちんの世界ってカレーにも多様な種類があるのねぇ」
「そうだね、タイっていう国のカレーだったりインドっていう国のカレーだったりね」
「国によってカレーの種類も多様なんだな、その辺は面白いな」
「うん、エスニックな感じのカレーもそれはそれで美味しいんだけどね」
「カレーも国によった種類がいろいろとか、国によって異なる発展をしたんだね」
タイカレーも多様なカレーがあったりするのが面白さ。
インドのカレーも豊富な種類があるのがいい。
理津子もインドカレーのお店に食べに行く事はたまにあったという。
「でも赤いから辛いかと思ったけど、辛味よりスパイスの味の方が強いわね」
「カレーに関しても種類は豊富だからね、あたしは自国のカレーも好きだけどね」
「でもそういう外国のカレーって自分の国で食べられるものなのか?」
「外国の人が経営してるそういうカレー屋はあるよ、ただ数はそんな多くないけどね」
「そうなんだ、そういうお店にも食べに行ってたのかな」
料理が好きなのは昔からでもある理津子。
それもあり大学の近くにあるインドカレーの店に行く事はちょくちょくあった。
またエスニック風のカレーは通販でレトルトなどを買って食べたりもしていたとか。
「ふぅ、舌がヒリヒリすんねぇ」
「スパイスが強いからね、ラッシーも作ってあるから」
「辛いものを食べる時は乳製品があるといいのか?」
「牛乳とかヨーグルトなんかは辛いものとの相性もいいしね」
「確かに辛いものと一緒に飲むのがラッシーなんだもんね」
とりあえず美味しくいただいたので、ラッシーを持ってくる。
カレーのあとにはスッキリと飲みやすいラッシーが美味しい。
やはり辛いものと乳製品の相性はいいようだ。
「うん、やっぱりラッシーって美味しいわね」
「これは本当に神の飲み物だよね、カレーのあとには最適だし」
「こういう飲み物もレシピがあるんだよな?」
「うん、割と簡単に作れるからそんな難しくはないよ」
「ラッシー、辛いものを食べたあとには美味しいね」
そんなラッシーも作るのは割と簡単。
理津子もカレー屋でレシピを聞いて覚えたという。
ラッシーの作り方を聞いてくる辺りが理津子らしいというか。
「でもカレーにはやっぱラッシーだわ」
「アノットも気に入ったんだね、ラッシーの事」
「辛いものを食べたあとにはこういう飲み物がいいんだろうな」
「乳製品とカレーは相性がいいしね」
「うん、美味しい、でもヨーグルトが飲み物になるものなんだね」
理津子の世界には飲むヨーグルトなんかもある。
なのでヨーグルト飲料というのは珍しくない。
辛いものとセットにすると辛味を抑えられるのが乳製品の強みだ。
「ふぅ、やっぱラッシーは美味いわね」
「カレーも満足してくれたようで何よりだね」
「でも辛味はもう少し抑えめの方がいいな」
「辛すぎるカレーはやっぱり食べにくいもんね」
とりあえずは満足はしてくれた様子。
カレーというのはそれだけ多様な種類がある。
スパイスがガツンと来るタイプのカレーは舌に来る。
ヒリヒリするような辛さ、それもそれで美味しいものだ。




