ボードゲームで遊ぼう
すっかり冬の寒さが身に染みるようになってきた寒い季節。
そんな寒い日にレミリアから少し遊びに行かないかと誘われる。
どこに行くのか気になっていたが、とりあえず一緒に行く事に。
連れて行かれた場所は民家に見える小さなお店だった。
「ここがそうなの?」
「ええ、とりあえず入りましょう」
「うん、なんのお店なんだろう」
その民家にしか見えない建物の中にあったのはボードゲームカフェだった。
様々なボードゲームがあり、それを使い自由に遊べるというカフェだ。
「ここってもしかしてボードゲームカフェ?」
「そうよ、私は休みの時はここに来て息抜きをしているの」
「へぇ、好きに遊んでいいんだよね」
「ええ、興味深いものがあったら相手をしてあげるわよ」
「それにしても異世界のボードゲームも凄い種類があるね」
とりあえず適当に見て回る事にする。
ルールは分からないので、レミリアに適当に聞いてみる事にした。
カフェのマスターもいろいろと教えてくれる様子。
「これはどうやって遊べばいいの」
「これは経営型のボードゲームね、相手が破産したら勝ちになるタイプのゲームよ」
「つまりモノポリーみたいなゲームかな?」
「交互にターンが回るターン制のゲームね、相手が破産したら価値というルールよ」
「やっぱりモノポリー…」
どう聞いてもモノポリーなゲームである。
とはいえ異世界なのでモノポリーというわけではない。
あくまでも似ているだけのゲームだ。
「でも面白そうかも、少し相手してよ」
「いいわよ、ならやってみましょうか」
「交互にサイコロを振ってお金のやりくりをすればいいんだよね」
「ええ、先行後攻はこのコインで決めるのよ」
「コイントスか、ならやってみよう」
コイントスの結果理津子が後攻になった様子。
そんなわけでボードゲームを始めてみる。
まずは順調に進み順調に資産を積み上げていく。
「うん、いい感じだね」
「あら、意外とやるのね、ビギナーズラックかしら」
「まあ似てるものとはいえこっちのはやるのははじめてだしね」
「でもビギナーズラックで勝てるのなら苦労はしないわよ」
「レミリアって意外と大人げないって言われるでしょ」
レミリアも結構負けず嫌いな性格なので意外と大人げないところはある。
なので意外と手は抜いてくれないタイプだ。
それもありしっかりと止めを刺しに来たようだ。
「うわっ、本当に手加減しないね」
「これでも負けず嫌いだもの」
「私の負けかぁ、レミリアも意外と大人げないね」
「うふふ、でも楽しいでしょ」
「確かにね、ボードゲームは寒い冬に室内で遊ぶにはいいかも」
そんなボードゲームは屋敷にもいくつかあった。
それは恐らくロザリオの父親が買ったものなのだろう。
なのでロザリオもボードゲームはそこそこ強かったりする。
「でもこれだけたくさんのボードゲームがあるなんて凄いね」
「ここの特徴はそれだけじゃないのよ、自分で好きなボードゲームを作って持ち込めるの」
「マジ?そんな事も出来るんだ」
「ええ、ここでは作るのに必要なものもバラ売りしてるから、興味があるなら作ってみる?」
「それもいいかも、いろいろ自作のボードゲームも作ってみようかな」
ボードゲームを作るには作るのに必要な道具をまずは購入するところから。
そしてルールブックを作った上でそこから独自の世界を作り上げていく。
最終的にきちんと遊べるようになれば完成である。
「とりあえず一通り買ってみようかな」
「完成したら私にも遊ばせてよね」
「それはまあいいけど、上手く出来るかは分からないよ」
「最初から上手く出来るかなんて期待してないわよ」
「言うねぇ、まあそうなんだろうけどさ」
とりあえず必要なものを一通り購入する。
屋敷に帰ったらいろいろ作ってみる事にした。
最初は上手く行かない事は承知の上で作ってみるのだ。
「どんなものを買おうかなぁ」
「好きなものを買えばいいのよ、必ず必要になるものは少ないから」
「なるほど、必ず必要なものは買うとしてあとは好みでいいのか」
「そういう事よ、必ず必要なものだけは忘れないのよ」
「うん、分かった」
とりあえず必ず必要なものだけはきちんと忘れずに買っておく。
あとは好みで買った上で頭の中で構想を練る。
それを屋敷に帰って形にする事にした。
「誘ってくれてありがとね」
「ええ、また気が向いたら一緒に来ましょう」
「その時は誘ってよね」
そうして途中で別れ屋敷に帰ってきた。
屋敷で自分だけのボードゲームを作ってみる事に。
ロザリオやアノットにもその辺は聞きながらやってみる。
完成には少しかかりそうである。




