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野菜の摂り方

夏もすぐそこに来ており暑さが本格化してきた季節。

港町は海風もありそれなりの涼しさはある。

だからこそ暑くてもそこまで暑くないというのは大きい。

そんな夏にはしっかり食べるようにしておく事も大切だ。


「暑くなってきたねぇ」


「夏だからな」


「もうそんな季節なんだね」


そんな暑い日でも食事はしっかり摂る必要がある。


なのでスタミナ系の料理が多くなる季節でもある。


「意外とガッツリしたもん出してくるねぇ」


「夏だからこそしっかり食べないとだしね」


「それにしても野菜が多いな」


「野菜は美味しく食べられるって事は何よりも大切だからね」


「野菜の美味しい食べ方かぁ」


理津子曰く野菜は美味しくないのは寧ろ当然だと思っているらしい。

だからこそ美味しく食べられる食べ方をするのは大切だとも。


そんな事もあり野菜は火を通してかさを減らし、炒め物で食べるのがいいとも。


「にしてもりっちんって実は生野菜が苦手だったりする?」


「苦手って事はないけど、たくさん食べようとすると生野菜は選択肢からは外れるかな」


「確かに野菜炒めとかにすると同じ量でも全然たくさん食べられるよな」


「野菜をたくさん食べるなら火を通した方がかさは大きく減るからね」


「でも野菜の栄養って火を通したりすると失われるものも多いんじゃない」


野菜の栄養価については難しいところではある。

水溶性だったりするし、熱で逃げたりもするものもある。


とはいえ生野菜で食べるにはかさが多すぎてしまう。


「野菜って結局はたくさん食べたきゃ火を通した方がいいのよね」


「栄養価的な意味だと生の方がいいのはあるけどね」


「とはいえ生野菜でそんな食えるものでもないだろ」


「それはあるね、野菜って一日に必要な量って生だと多すぎて食べられないし」


「でも栄養とかの意味で言うと生の方がいいとかはあるのかな」


なんにせよ野菜というのはたくさん摂ろうとするなら火を通した方がいい。

かさが減るというのはそれだけ大きいのだ。


理津子も野菜の美味しい食べ方は父親のそれを見て覚えているが。


「りっちんの作る野菜料理って炒め物が多いよね」


「たくさん食べるって意味なら炒めものが一番かさが減るからね」


「カレーのにんじんとかだとそんなに量は減らないもんな」


「そうなんだよね、量が減るっていうのは地味に大きいというか」


「リツコは野菜は火を通して食べるタイプだもんね」


理津子は野菜は基本的には加熱して食べるタイプだ。

ちなみに野菜ジュースも自作したりする。


野菜ジュースは意外と簡単に作れるという。


「あたしも野菜は嫌いではないけど、たくさん食いたいもんでもないしね」


「野菜ってたくさん食べようとすると突然面倒になるからね」


「野菜は結局は付け合せ程度が一番美味しく食べられるのかもな」


「野菜って主菜にはしにくい食べ物だよね、主菜って結局はパンやお米になるし」


「メインにするには美味しくないっていう感じだよね、野菜って」


理津子が言うには野菜が美味しくないと感じるのは別におかしくないとも言う。

寧ろ野菜は不味いものという認識の方が強いとか。


だからこそ野菜はしっかり味付けをして食べるのが理津子流だ。


「でもこの炒めもの美味しいね、パプリカとじゃがいもと豚肉なんね」


「うん、そこにスタミナ系の味付けでね」


「暑い日はしっかり食えっていう事なんだろ」


「そうだよ、夏バテ予防にはしっかり食べるのが一番だからね」


「夏はまだこれからだと思うしね」


夏本番になればそれだけ暑さに体力を奪われる。

だからこそしっかり食べるというのが何よりも大切なのだ。


夏バテ予防にはしっかり食べることである。


「こういうにんにく系の炒めものってりっちんの好きな味なんかね」


「好きな味ではあるね、家が大衆食堂だった影響もあるかも」


「だからガッツリ系の味が好きって事なのか」


「そんな感じだね」


「男の食事って感じがするもんね」


理津子の食事にガッツリ系が多いのは父親の影響でもある。

大衆食堂をしていたという事もあり、そうした味を好んでいったというべきか。


ガッツリとした男飯が得意なのもそこに理由がある。


「んまかっだぜぇ」


「それはどうもね、今野菜ジュースでも持ってくるよ」


「そういうのも作るんだな」


「野菜を効率的に摂る方法かな」


そんな理津子も野菜の摂り方は工夫している様子。

ジュースにしたりかさを減らしたりいろいろ。


そもそも野菜は美味しいものではないというのが理津子の認識だ。


野菜を美味しく食べる工夫は惜しまないのも料理の醍醐味である。

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