調理器具を揃える
春も本格化し、夏も少しずつ近づき始めている季節。
そんな中屋敷で使っている調理器具が少しボロくなってきたのを感じる。
なのでせっかくだから調理器具を全部買い換える事に。
アノットを誘い調理器具を見に行く事にした。
「調理器具を買い替えようとは思ったけど、いろいろあるな」
「買いたいものを買えばいいと思うわよ」
「そうだなぁ、何にしようか」
そんな調理器具は何にしようかと考える。
「銅鍋とか銅のフライパンとかがあるのか」
「銅は熱伝導率が高いから何かと便利よ」
「そうだね、他には何があるだろう」
「銅なんかもいいけど、金の鍋とかも結構おすすめだぜ」
「金の鍋とかフライパンかぁ、それも便利そうではあるけれどね」
銅製の鍋やフライパンも普通に売っている様子。
銅製の調理器具は熱伝導率が高いので何かと便利なものではある。
とはいえそれなりにいいお値段はするものだが。
「それにしてもこっちにもステンレスとかアルミとかあるんだね」
「その辺は製鉄技術よね、ドワーフの作る調理器具はどれも一級品だぜ」
「ドワーフが鍋やフライパンまで作ってるんだね」
「ドワーフは製鉄の技術にかけては右に出る者はいないからね」
「それで鍋やフライパンか」
アノット曰くドワーフは金属の扱いにかけては右に出る者はいないという。
なのでステンレスやアルミなんかも当然作れてしまう。
それもあり世に出回る金属製の調理器具はほぼドワーフが作ったものである。
「とりあえず鍋やフライパンはこんなものでいいかな」
「他には何か買うんかね」
「あとはやかんとかだね」
「やかんねぇ、そっちもドワーフ製のもんはいいものが揃ってるわよ」
「ならそれも見てみようかな」
やかんの他にもお玉やフライ返しなども買っていく予定。
なのでそうしたものも見ていき、カートに入れていく。
なおそれらも全てドワーフが作ったものらしい。
「ドワーフ製のものってどれもよく出来てるね」
「調理器具は使いやすさが命だからね」
「なるほど、だからシンプルな作りになってるのか」
「んでどれを買うんかね」
「少しお高いやつにしようかな、いいものは相応の品質してるだろうし」
とりあえず少しお高いやつを選んでいく理津子。
高いものがいいものとは限らないが、いいものは相応に高いのである。
なので値段とは多くの場合品質に繋がっているのである。
「ふむ、こんなものかな」
「結構買ったねぇ、まあ屋敷のやつは多くがボロくなってたから仕方ないか」
「そうなんだよね、なんとか使えてたけど、本格的にボロボロになってきてたし」
「それでも使えてた辺りは品質を感じるわよ、流石はドワーフよね」
「それでも壊れる時は壊れるんだよね、そういうものだよ」
どんなに頑丈なものでも壊れる時は壊れるもの。
理津子もそういう道具については見てきている。
なので今回はまとめて買い替えようという事になったのである。
「よし、あとはガラス製のものとかを買わないとね」
「ガラス製ねぇ、そういうのは女ドワーフのものがいいもん揃ってるわよ」
「女のドワーフ、そっちは細工とかが得意なんだっけ」
「そうそう、だからガラス製の調理器具とかは女のドワーフが作ったもんがいいぜ」
「ならそれを見に行こうか」
金属製のものは男のドワーフが特にそれに優れる。
その一方でガラス製品などは女のドワーフが作るものが優れているという。
なのでそれを見て買う事にした。
「どれがいいかな、やっぱり高いものなのかな」
「少しでも高い方が品質としてはよくなるわよ」
「だね、お金はあるし、高いものを買っていこうか」
「サイズとかも使いやすいものを選べばいいと思うしね」
「だね、少し大きめのものを買おうかな」
とりあえず少し大きめのものを選ぶ事に。
そうした上でいいものをお買い上げになる。
そうして必要なものは全部お買い上げになる。
「よし、買うものは全部買ったね」
「おう、んじゃ帰って試しに使ってみますかね」
「だね、まずは試しに使ってみてからだよ」
そうして屋敷に帰って新しい調理器具を試してみる。
どれも品質はよく、特に問題なく扱えたようである。
ドワーフが作る調理器具はどれも一級品というのも納得だ。
いいものはやはり相応に高いのである。




