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通信の歴史

こっちの世界も春の陽気が始まり、暖かさがやってきた。

そんな春の季節は眠気も強くなる季節でもある。

また花粉症の季節でもあるが、杉の木はない代わりにブタクサがある。

なので結局は花粉症からは逃げられないのだ。


「もう暖かくなったねぇ」


「眠くなるよな、寝ても眠いっていうのはなかなかに辛いぞ」


「人間は体質的にも大変だね」


そんな眠い季節でも仕事は休めない。


理津子も春が始まった事もあり、料理も春味覚が出始める。


「お、美味そうな和菓子ね」


「うん、よもぎ餅とかよもぎ団子を作ってみたよ」


「あんこはこっちだとあまり食べないから新鮮な感じではあるよな」


「食べ慣れてるのによく言うよね」


「あんこは外で食べるならそこそこあるんだけどね」


こっちの世界にもあんこはあるにはある。

ただ家で作る人は少ないと言うだけの話だ。


なのであんこが珍しいとまでは行かないのだ。


「うん、美味い、甘いものは大正義よね」


「そういえば屋敷にも固定電話が置いてあったけど、あれ使ってないの?」


「固定電話か、今は契約も終わってて再契約してないからな」


「契約すれば使えるって事か」


「でも携帯電話が発展した世界で固定電話を使うメリットは少ないよね」


屋敷にも固定電話が置いてあるのは確認している。

ただ携帯電話が浸透している以上、屋敷に限らず使う人は減っているという。


会社や店舗といった施設内では今でも使っているようだが。


「固定電話も通信の歴史よねぇ、個人で使う人は今は少ないんじゃんないかしら」


「やっぱりそんなものなのか」


「それもあるけど、国の偉い人が外国の偉い人と話す時なんかは固定電話だぞ」


「ホットライン的なあれか、こっちでもそれは固定電話でやるんだね」


「携帯電話って基本的に私用で使うものだよ、会社とかだと固定電話が多いって聞くし」


会社などでは今でも固定電話が使われている事が多いという。

例外があるとしたら病院であり、病院の医者は内線用の携帯電話を使うとか。


そういえば理津子の世界でも病院などではピッチが使われていたのを思い出す。


「固定電話は個人で使ってる人も今は少ないんでないかしら」


「携帯電話が発達するとどうしてもそうなっていくんだね」


「そればかりは仕方ないだろうな、ただ重要な話は固定電話なのは昔から変わってないが」


「その辺はセキュリティとかの問題もあるからなのかな」


「それもあるけど、個人的な所有物で仕事の話をするのは組織としてもマズいんだと思う」


携帯電話はあくまでも個人の所有物である。

なのでそれを仕事に使うといろいろと問題も生じてくる。


それもあり会社では社内用の携帯電話を支給される事も普通なのだと。


「今だと社内用の携帯電話を支給する事が基本だし、社内に限るなら固定電話よね」


「その辺は昔から変わってないって事か」


「ああ、だから私用の携帯電話に会社の連絡先を登録する奴はまずいないな」


「完全に私用と社用に分けられてるって事か」


「社員にもプライバシーとかプライベートはあるわけだからね」


とりあえずこっちの世界でも個人宅での固定電話の契約件数は減っている様子。

それでも仕事で固定電話を契約する事は多く、社会的にはまだまだ需要がある。


なのであくまでも個人での需要が落ちているというだけの話らしい。


「固定電話って結局は個人で使うとなると面倒も多いんよね」


「昔は固定電話が当たり前だったけど、今はそうもいかないって話か」


「まあ携帯電話も便利になりすぎてトラブルが多発したからシンプルに回帰したんだけどな」


「そういう理由があるから電話というか通信の歴史を感じさせるね」


「そうなんだよね、固定電話も今ではビジネスツールとしての役割が大きいし」


固定電話は今は主に仕事で使うものというイメージに落ち着いている。

また携帯電話もシンプルに回帰しているわけである。


なので通信の歴史としても技術の進歩は感じさせる話でもある。


「固定電話は子機がつくようになってからはだいぶ変わった感じはあるけどね」


「そういえば子機がつくのは今は当たり前なのか」


「ああ、それでも携帯電話にシェアは圧倒的に奪われてるけどな」


「個人でならそっちの方がいいもんね」


「あくまでも携帯電話は個人で使うものっていうイメージが強いからね」


通信の歴史、機界から持ち込まれた技術の一つでもある。

それが時代と共に変わってきた。


今は個人で持つものに落ち着いている感じである。


「うん、よもぎ餅とかもたまにはいいわね」


「あんこも家で作る人は珍しいのか」


「そりゃ和菓子は基本的に輸入品だからな」


「でも春になったからこういうのもいいよね」


屋敷にあった固定電話は今は契約は切れているという。

再契約しても使うかどうかは分からない。


それに携帯電話があれば私用ならそれで事足りる。


固定電話も個人宅で使う人はこっちの世界でも減っているのだと。

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