表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/344

アイスを作る

異世界でもすっかり夏になり暑さも本番である。

とはいえ屋敷があるのは港町なので、海風のおかげで結構涼しい。

理津子の世界でも海風がある地域は結構涼しかった。

風の大切さを実感している。


「夏ってのは厄介なもんよね」


「港町で海風があるだけまだ涼しいけどな」


「風が吹かないって暑さの元凶だよね」


そんな中すっかりお菓子作りも覚えた理津子。


夏なので冷たいお菓子を作ってきたようで。


「お、涼しげなやつが出てきたね」


「アイス作ってみたんだけど、どうかな」


「まあ暑いしいいんじゃないか」


「いろいろ試してみたから、とりあえず食べてみようか」


「夏のアイスは美味しいよね」


そんないろいろ作ったアイス。

アイスクリームも氷菓も作ったので種類はある。


味も様々用意してあるのだ。


「うん、美味いじゃん、すっかり覚えたんね」


「お菓子作りも慣れたものだよね」


「計量が苦手なんだろ、お前の場合は」


「普通の料理は基本的に自分が美味しいと思うのが適量みたいなとこはあるしね」


「だからきっちり量らないといけないお菓子作りは苦手だったと」


理津子がお菓子作りを苦手にしていた理由は計量にある。

料理の本などに書いてある適量などの表記は自分が美味しいと感じる量が適量なのだ。


だからこそ計量が大切なお菓子作りは苦手だったという事だ。


「氷菓子も作ったんね、これはこれで美味しいね」


「うん、ソーダ味とか果物の味とかいろいろね」


「味をつけた氷を作ったって事か」


「あたしの世界だとアイスも多様だしね、こういう氷菓も美味しいんだよ」


「食べ物が豊富な世界なんだね」


食べ物が豊富な国で育ったからこそ味を多様に考えられる。

コーヒーのアイスや紅茶アイスなんかも作ったりした。


コーヒーやお茶も立派なアイスの味になるのだ。


「これってコーヒーのアイスなん?」


「そうだよ、こっちは紅茶ね」


「お茶までアイスに使うのか、なんでもやるな」


「コーヒーのアイスも紅茶のアイスも美味しいからね」


「確かに美味しいね、こういう使い方もあるんだね」


アイスの味に出来るものはそれこそ多様にある。

果物の味は定番として、他にも使えるものは様々だ。


こっちの世界では味はいろいろあるものの、珍しい味はそんなに見ないのもある。


「りっちんの世界ってどんだけ味があるのよ」


「味に関してはそれこそたくさんあるよ、まあ基本的にすぐなくなるけど」


「定番の味以外にもそういう変わった味がたくさん出てくるのか」


「でもほとんどは期間限定なんだよね、下手したら一週間せずに消えるし」


「売れるから消えるんだよね?」


理津子の世界では売り切れたらそれまでのような限定味はたくさんある。

だからこそ見つけたら迷わずに買えというようなものもある。


期間限定の味は基本的に売り切れたら次はないのだ。


「でもなんでそんな限定の味をお出し出来るん?」


「期間限定には季節限定の味とかも含まれてるからなんだけどね」


「それっきりのものもあれば毎年決まった季節に出される味もあるって事だろ」


「そう、だからこの味が出てきたらもうそんな季節かって思ったりするよ」


「期間限定の味もあるし、季節限定の味もあるんだね」


限定味というのは期間限定だけではない、季節限定の味もそれに含まれるのだ。

だからこそこの味が出たら季節を感じるなどもある。


ただ基本的に限定味の多くは期間限定である。


「こういう風変わりな味も美味しいけど、定番に落ち着くってありそうね」


「でも限定って言葉に弱い人も一定数いるからね」


「ただ味が多すぎるのも問題な気がするな」


「定番の味はなぜ定番の味になったのかっていう事だしね」


「期間限定の味をそれだけ出せる会社の体力とか企画も凄いとは思うけど」


期間限定も美味しいものは多いが、結局は定番に落ち着く。

ただ止まる事なくそれを出し続けられるのもまた凄い。


ただそれは味の可能性は無限大という事なのかもしれない。


「味付けって結構なんでもいけるもんなんね」


「ただ明らかに美味しいと感じられないのは作らないけどね」


「食べ物で遊ぶのは流石に感心しないからな」


「そこから意外な発見がある事もあるにはあるけどね」


「でも美味しいかはまた別だよね」


食べ物で遊ぶというのはやはり不謹慎なものである。

なぜ作ったと思うような味もたまに出てくる。


味の可能性はそれだけあるという事なのだろう。


「ふぅ、んまかったぜぇ」


「冷凍庫にまだ残ってるから、夜のデザートでも食べようか」


「結構作ったのか」


「でも美味しいからいいよね」


アイスの美味しさはその多様な味でもある。

そしてアイスと言っても種類も様々だ。


暑い日はやはり冷たいものが美味しい季節。


なお冬でもアイスを食べるのは珍しくもない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ