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ワインでまったり

屋敷の地下にワインセラーを見つけた理津子とアネット。

ついでにそこで地縛霊の紫音に出会う。

アネットがワインを飲むというので、理津子は酒の肴を作る事に。

買い物から帰り適当に何か作る事にした。


「おー、いろいろ買ってきたねぇ」


「とりあえず作れそうなものを作るから」


「夕食もきちんと作ってよ」


とりあえずは買ってきたものを適当に調理を始める。


元々料理は得意で和洋中なんでもイケるので酒の肴ぐらいは軽いものだ。


「んー、このワインなかなかいい香りじゃねーの」


「お酒なんて美味しくないよ」


「紫音はお酒は駄目なのか」


「見た目は女学生でも中身は70のばーさまでしょ?」


「ばーさまとか言わないでよ」


そうしていると最初の酒の肴を理津子が持ってくる。

最初の品はチーズクラッカーだ。


「こんなものでいい?」


「おー、美味そうじゃん、そんじゃありがたくいただきまーす」


「アネットって酒にも詳しいんだな」


「こりゃワインに合うねぇ、やっぱビンテージは美味いわ」


「アノットって何歳なの?」


紫音がアノットの年齢について言及してくる。

成人はしているというが、そこまでの歳にも見えない事はある。


ロザリオもそれは気になっているようで。


「あたしの歳?22だけど」


「へっ?あたしと一つしか違わないの?あたし21なんだけど」


「この二人が一歳差って何かの冗談でしょ」


「なんだ、あたしも理津子もそんなもんなんだね」


「お前達、その歳でずいぶんと年上に見えるのな」


ロザリオの言う事もなんとなく分かる。

理津子もアノットも年齢以上にしっかりしているからだ。


アノットもやる気はないとはいえスキルの高さがそれを感じさせる。


「とりあえず次、作ってくるね」


「任せた!」


「アノットってやる気ないくせにスキルだけは高いから腹立つというか」


「他人の金で食う飯は美味い!人生そうやってあたしは生きたい!」


「こいつ、本当にあの帝国メイド隊のエースだったのか…」


そんな話をしていると理津子が次の酒の肴を持ってくる。

今度はソルトラスクだ。


「はい、ソルトラスクだよ」


「お、美味そうじゃん、理津子も飲む?」


「少しぐらいなら…」


「よし、飲むのだ!」


「アノットって本当に他人任せな人生だよね」


とりあえず理津子もワインをいただいてみる事に。

人生初ワインがビンテージとか、羨ましいものである。


「ほら、のまのまイェイ」


「…あ、美味しい」


「こいつは甘口のワインだからね、美味いっしょ」


「そういえばお店とかで甘口とか辛口って見るけど、何が違うの?」


「んー、一概には言えんけどアルコールが強いのが辛口、弱いのが甘口かな」


ワインにおける甘口と辛口の違い、アノットが言うにはアルコールの強さらしい。

基準などはないようで、そこはワイン業者の匙加減にもよるとは言う。


ちなみに今飲んでいるのは甘口のワインだ。


「お酒は元々そんな飲まないけど、これならイケるかも」


「理津子って酒は飲まないのか」


「あたしは食べる方が好きだからね、飲み会とか行っても料理ばかり食べてたし」


「酒は百薬の長、適度に摂取すればいいんよ、飲み過ぎたら駄目だぜ」


「お酒を飲むと本性が出るっていうよね」


それからも理津子が酒の肴をもう数品作って、ワイン一本空にしてしまった。

とはいえアノットもそれは分かっているのか、その一本で終わりにしていた。


やる気はないのにそういうところは弁えているらしい。


「んー、ビンテージはやっぱ美味いねぇ」


「確かに美味しかったかも」


「アノットも理津子も意外と酔わないんだな」


「確かに理津子は意外とお酒に強いんかね、甘口ワインだったとはいえ」


「もっと強いお酒とかなら酔うんじゃない?」


今回は瓶一本を二人で飲んだだけなので、そこまででもないのだろう。

とはいえ理津子もアノットも酔っている様子はない。


「さて、そんじゃ仕事でもしますか」


「アノットが仕事…だと…!?」


「驚いてんじゃねーよ、ほら、理津子も仕事に行くよ」


「あ、うん」


「ロザリオは私に現代の話とか聞かせてよ」


「分かった、とはいえ引きこもってたからあまり話せる事があるかは分からないけど」


そんなワインを楽しんだ後に理津子とアノットは仕事に行った。

ロザリオは紫音に現代の話を聞かせる事に。


地下のワインセラーのワインは今後も飲める時に飲む事に。


食べ物や飲み物は消費しなければ意味がないのだから。

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