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綺麗に食べるのは難しい

こっちの食材を使っていろいろ試す事もしている理津子。

自分の世界と似ているとはいえ食材の旬が違うなどがある。

そんな中普通に通年で手に入る食材も多い。

自分の世界とネットが繋がるようになった事もありそこからも試しているようで。


「りっちん、お店のものを再現とはいかずとも作ったりしとるよね」


「あいつ、店の味を食べたいから自作するって普通におかしいだろ」


「でもお店の味はお店で食べるから美味しいとも言ってたよね」


そんな理津子が何を作っていたかといえば。


家で作るのも割と簡単なあれのようだ。


「お、ハンバーガーかね」


「うん、せっかくだから少し贅沢なやつ作ってみたよ」


「肉が多いな、チーズバーガーなのに肉が三枚って」


「シンプルにこれが一番好きなんだよね、トリプルチーズバーガーだよ」


「トリプルチーズバーガー、これは美味しそうだね」


作ってきたのはトリプルチーズバーガー、肉とチーズマシマシなやつである。

理津子曰く最後にはこれに帰ってくるのだという。


美味しいハンバーガーはたくさん食べたが結局はチーズバーガーこそ至高なのだと。


「ん、美味いね、肉もしっかり焼けててチーズもしっかり溶けとる」


「あたしもいろいろ食べたけど、結局はダブルチーズバーガーが至高なんだよね」


「でも作ったのはトリプルなんだな」


「贅沢したい時はトリプルにするだけだよ、お店で買うなら当然ダブル」


「なるほど、つまりチーズバーガーが原点にして頂点なんだね」


理津子曰くセルベーラの言うようにチーズバーガーこそが原点にして頂点なのだと。

子供の頃に親と一緒に食べた某ドナルドのチーズバーガー。


あれが今でも一番好きでハンバーガーを好きになった原点らしい。


「でもハンバーガーってこれぐらいが一番好きよ、高いやつはこれじゃない気がすんのよね」


「あー、それはあたしも分かる、箱で出されるハンバーガーは綺麗に食べにくいんだよね」


「高級なやつはそもそもかぶりつける感じがしないんだよな、その時点で駄目だろ」


「しいて言うならジャンクフードに高級感なんて求めてないんだよね」


「だから高級なハンバーガーはこれじゃないって感じるんだね」


要するにハンバーガーに限らずジャンクフードに高級感など求めていないのだ。

だからこそ高級なハンバーガーはコレジャナイ感がとてもするのだと。


豪快にかぶりついて食べてこそのハンバーガーなのだ。


「りっちんはハンバーガーにトマト挟む派だったりするん?」


「うーん、自分で食べる時は使う時もあるけど人に振る舞う時は使わないかな」


「なんでだ?」


「トマトって好みが分かれる食材の筆頭だからね、食べられない人も多いし」


「なるほど、だから人に振る舞う時は使わないのか」


なお理津子も自分の世界でいろんな店のバーガーを食べている。

それでも結局は自分の下に一番合ったのは某ドナルドのバーガーなのだと。


そしてハンバーガーにはビーフこそが原点にして頂点だと思っているらしい。


「ハンバーガーって結局はジャンクフードだから美味しいって事よね」


「あたしは圧倒的なビーフ派なんだよね、他の肉とかも嫌いじゃないけど」


「肉を綺麗に噛み切れるとかもあるからな、ビーフやポークはそれがいいんだ」


「チキンのハンバーガーも別に好きなんだけど、あたしはそれでもビーフなんだよね」


「そういうところは原点へのリスペクトとかなのかな」


理津子がハンバーガーは圧倒的にビーフ派なのは食べやすさとかもあるらしい。

チキンのハンバーガーも別に嫌いではない。


某サンダースのお店のチキンのハンバーガーは大好きなので。


「そういやさ、りっちんカレーとは別にスパイスの配合をしてなかった?」


「ああ、それはまた近いうちに試してみようかなと思ってるよ」


「また何か考えてるんだな、美味しいのはいいけど量はなんとかしてくれ」


「とりあえずハンバーガーはまたいろいろ試作品が作れそうだね」


「シンプルなのもいいけど、いろいろ味は使えそうだもんね」


自分の世界とネットが繋がるからこそいろいろ試す事が出来る。

ハンバーガー店の公式サイトに行きメニューを見るのは大切だ。


ハンバーガー以外にもファミレスの料理なんかも真似したいと思っているようだ。


「はぁ、満足満足、こういうのがたまには美味しいんよね」


「また試すのに使う道具とか買いに行かなきゃね」


「美味しいから試食には付き合ってやるけどな」


「だね、アノットは食べさせないと働かないし」


そんな店の味を真似てみようというのも味への探求なのか。

自分の世界の味が恋しいから真似てみようと思うのか。


そんな味を真似ても店の味を完全再現は出来ない。


店の味は店で食べるから美味しいのだ。

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