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異世界ネット接続

自分の世界のネットに接続出来ないかと考えた理津子。

そこでサインに相談してなんとか出来ないかと考える。

返事は狭い範囲でならなんとか出来るとのこと。

技術的には可能だが外で自由に繋ぐみたいなのは無理だとのこと。


「失礼します」


「あ、待ってたよ」


「はい、とりあえず言われた通りにはするので少し待っててくださいね」


そのままサインを屋敷に上げてその工事を任せる事に。


とりあえずお茶と簡単なお菓子を出してくる。


「それを設置すればいいって事なのかな」


「はい、ただ以前の電話の時もですけど広い範囲を繋げるのは無理ですね」


「つまり家の中だけなら繋がるみたいな感じでいいの?」


「そうなりますね、翻訳機能がついているので言語の心配はないですよ」


「ならいいんだけど」


そのまま手慣れた様子で設置を進めていく。

サイン曰く異世界と繋ぐというのは大きなエネルギーを使うという。


なのでこっちの異世界でもそうしたシステムはまだないのだとか。


「そういう異世界と繋ぐシステムって狭い範囲でしか繋がらないの?」


「繋げる事自体はシステムは構築されてますね、それ専用の施設を建てたりですけど」


「つまりサーバーセンターみたいなのがその世界にあるんだね」


「機界の技術を持ち込んでもいきなりハイテクにはならないんですよ」


「長い時間をかけて馴染ませていくしかないって事か」


異世界と繋ぐのはサーバーセンターのようなものがその世界にはあるとか。

その上で家庭のパソコンなどからネットに繋ぐ感じらしい。


なお自分の世界の中だけならそうしたものは不要らしいとのことだが。


「こっちの世界のインターネットってどんな仕組みになってるの?」


「基本的にはその世界の中で完結してます、異世界と繋ぐのは大変なので」


「繋ぐ事自体は出来るけど同じ世界じゃない場合は技術的に大変なんだ」


「はい、繋ぐだけなら技術はすでに出来てるんですが」


「そういうのが越境の大変さみたいな感じなのかな」


異世界と繋ぐには大きいエネルギーを使う。

それはつまりパソコンからは繋がるが携帯からは繋がらない感じだ。


理津子のスマホはこっちの世界からしたら珍しいものなのだ。


「なんか複雑なんだね」


「設置終わりましたよ、接続テストをしてみますから」


「あ、うん、分かった」


「リツコさんの世界はこっちとは違うので特に問題なく繋がるかと」


「分かった、やってみるよ」


理津子の世界はこっちの別の世界とは仕組みが違う。

なのでこっちの世界の常識は必要ないとのことらしい。


とりあえず接続テストをしてみる事にした。


「…うん、繋がったね、ただ少し重いかな」


「通信速度は可能な限り速くしたつもりですけど、世界の違いなんでしょうね」


「そこは仕方ないとは思うよ、こっちの世界の動画サイトは割と速くて驚いたし」


「リツコの世界は動画は遅かったりするんですか?」


「遅いというより速くは出来るけど有料って感じかな」


こっちの世界の動画は割と速いのである。

それは機界の技術力の高さも窺える。


そもそも機界だけが数ある世界でも突出した高い文明を持っているのだ。


「サイトも普通に見られるね、でも屋敷の中だけでしか繋がらないって事でいい?」


「はい、異世界と繋ぐというのはそういう事ですから」


「なるほどね、あと接続が切れるみたいな事ってあったりする?」


「ありますよ、その時は再接続かそれでも駄目なら装置のリセットをすれば直るかと」


「そこはあたしの世界のネットと大差ないのか」


スマホの場合は基本的には無線なので遠くになると接続も弱くなる。

パソコンは有線で接続しているので基本的には安定して繋がる。


なので理津子の世界のネットに繋ぐならパソコンのほうが安定とのことだ。


「あたしの世界って今はこういうのが人気なのか」


「リツコの世界は不思議なものが流行ったりするのですね」


「何が流行るかなんて分からないからね、ただ繋がっても流石に通販は使えないか」


「ネット通販ですか?それは流石に転送手段を用意しないと無理ですよ」


「つまり転送手段さえ確保すれば使えるって事?」


サイン曰くネット通販はその荷物の転送手段さえ確保すれば使えるらしい。

ただこっちの異世界と違い理津子の世界でそれは難しいとのこと。


サインが言うにはこっちの世界に召喚された際の召喚魔法を応用すれば出来るかもらしい。


「つまり転送手段って扉を用意するみたいな感じでいいの?」


「はい、必要ならやるだけはやってみますから、必要ならまた相談してください」


「分かった、ならまた別の機会にね」


そうして理津子の世界とのネット接続の工事は無事に終わった。

ネット通販は使えなくはないが荷物を転送する手段が必要とのこと。


転送手段とはつまり扉を用意するイメージらしい。


そっちについてはサインだけでなくロザリオにも相談する必要がありそうだ。

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