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本当に上がった金運

先日神様だと思われる幼女に白蛇の抜け殻をもらった理津子。

そういうものにはそこまで執着はないものの少し気にはなっている様子。

なのでとりあえず運試しに宝くじ的なものを買ってみた。

その場でやるスクラッチくじのようなものではあるが、その結果は。


「りっちんなんかお札を見てたけど、なんかあったん?」


「なんかスクラッチくじで20万ほど当てたらしい」


「20万って大金って言うには少ないけど、当たりとしては大きい金額だよね」


白蛇の抜け殻は金運は確実に上がっているようではある。


ただ本当の意味での大金が転がり込むような金運にはならないようだ。


「ねえ、なんでまたスクラッチくじなんか買ったん?」


「ん?ああ、少し確かめたくて買っただけ」


「確かめる?」


「この前買い物帰りにアイス食べてたら幼女の神様にこれもらったんだけど」


「蛇の抜け殻だね」


先日もらった白蛇の抜け殻。

金運は上がるものの億万長者のような大金は手に入らない微妙な金運。


ただそれぐらいの方が運気上昇的な意味では適切なのかもしれない。


「白蛇の抜け殻って確か金運が上がるって言われてるやつよね?」


「うん、確かに金運は上がったけど億万長者的なお金は流石に手に入らないんだね」


「そもそも神様は人の人生に干渉したらいけないって神界の掟があるからな」


「なるほど、だから金運が上がるのも大金にしては少ない感じなんだ」


「大きく干渉しないならいいみたいだけどね、だからそれぐらいならいいんじゃない」


つまりは神様は他人の人生を大きく変えるような干渉をしてはいけない。

だが人生が潤う程度の干渉は許されているという。


金運で言うなら億万長者には出来ないが10万単位の金額は割と舞い込む感じだ。


「しかし20万ねぇ、見事に微妙なレベルの大金よね」


「子供の頃は100万欲しいって思ったけど、今は5000兆欲しいだよ」


「金銭感覚が飛躍しすぎだろ」


「例えだからね、まあ大金が欲しいっていうのは非課税の大金が欲しいでもあるからね」


「リツコってたまに生々しい事を言うよね」


ネットに毒されている感じもある理津子。

とはいえ子供の時に思った事が今になって思う5000兆円欲しいである。


大金の定義が大人になって現実的になっただけの話である。


「んでその20万どうするん?」


「ここで暮らしてるうちはお金には困らなさそうだし、寄付でもしようかな」


「確かに父さんの残したお金は当分は困らない金額ではあるんだけどな」


「自分の世界だったら嬉しいんだけど、こっちではお金には困らないもん」


「生活もお金は惜しまず使ってるけど、それでも倹約してるもんね」


ここで暮らしている上ではお金には特に困らない。

自分の世界でだったら嬉しかったのだろうが、ここでは20万ははした金だ。


あくまでも使えるお金がどれだけあるかにもよってくる話ではあるのだ。


「しっかし20万って金額は人生を変えないけど潤う程度の金額よね」


「そうだね、あたしなら確かに嬉しい金額なんだけど、何かが出来る額ではないし」


「買いたいものを買い漁るぐらいは出来るけど、豪遊するには少ない金額だもんな」


「分かる、本当にそんな感じの金額なんだよね」


「神様が他人の人生にどの程度まで干渉していいかっていう感じの金額だもんね」


20万という金額で出来る事を考えてみると割と微妙な金額である。

買いたいものを買い漁るにはいい感じだが、豪遊するには少ない金額だ。


寧ろ普段は食べないような食べ物を食べたりするのがいいのかもしれない。


「あたしならその20万でお高いスウィーツ食いまくるけどねぇ」


「食べてみたかったお高いお肉とかお菓子とか食べるのは確かにいいかもね」


「食べた事がないのにそういうのを食っても違いはそこまで分からないぞ」


「それは分からなくはない、高級なものが美味しいとは感じるけど違いは分からない感じ」


「それならそこまでお高くないけど好きなものの詰め合わせを買うとかね」


結局は潤うけど人生が変わらない程度の金額がこのぐらいという事なのか。

億万長者にはならないけど好きなものを買い漁れる程度の金額。


大金と呼ぶには少ないが、自由に使うにはそれなりに多い金額である。


「まあ使い道はりっちんの好きにすればいいさね」


「だね、とりあえず考えてみるよ」


「金運が上がって20万か」


「確かに人生を変えないけど好きに使うには多いぐらいの金額だよね」


白蛇の抜け殻は確かに金運を上げたようではある。

だが大金ではないが安い金額でもない程度の金額。


神様の力で人に出来る塩梅な感じという事なのかもしれない。


金額としての塩梅感は割とある現実的な金額ではある様子。

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