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異世界旅行の準備

異世界に行く準備も進みつつある理津子。

つい先日その渡航券も届いた様子。

出発の日まではもう少しあるのでそれまで再度確認しておく事にした。

行き先は決めた通りの竜界である。


「んで少年とセルベンもりっちんについていくんね」


「ああ、一応心配だからな」


「私は行きたいから行くだけかな」


その理津子は簡単なお菓子を作っている様子。


それが完成したようなのでそれを食べつつ竜界についてもう少し調べる事に。


「んで行き先は竜界で決定なんね」


「うん、異世界のスパイスとか凄く興味があるし」


「荷物とかはまとめたのか」


「うん、とりあえず大体はね」


「竜界は暑い国だって聞いてるから日焼け対策とかはした方がいいと思うよ」


調べて分かっている事は竜界は砂漠のような環境の世界だということ。

それにより昼は暑く夜は寒いという環境だという。


まんま砂漠の世界ではあるが、なので準備は割と簡単なようだ。


「竜界は治安は割といいけど、典型的な強い奴が偉い世界なんよね」


「つまり強ければそれだけで偉いんだ」


「それと同時に同族愛の強い種族でもあるからな」


「それだと差別とかがあるんじゃないの?」


「同族愛は強いけど、観光にも力を入れてるから表と裏の顔がある感じかな」


つまり竜界人は表向きは観光地としての顔になっている。

その裏では同族愛が強い事もあり、困難には強い結束で立ち向かう。


なお性格自体は温厚な性格ではあるが、戦いになると修羅が顔を見せると言われる。


「竜界人って温厚な性格の人が多いから、差別とかはそんなないって聞くよ」


「ならいいんだけど」


「竜界人は種族愛が強くて温厚な種族だよ、こっちから問題を起こさない限りはな」


「つまり問題を起こさなければ外から来た人でも特に問題はないんだ」


「そういう事、敵には容赦ない種族だから問題さえ起こさなければ平気だよ」


実際竜界で学びこの人界で店を開いている料理屋もある。

外からの客にも親切に接する一方で問題を起こせば容赦はしない。


争いを持ち込む奴は容赦なく追い出すというだけの話である。


「まあ言っちまえばどの種族や世界も余計なもん持ち込むなダホって事よ」


「それは竜界も他の世界もそんな感じなんだね」


「まあ殺されないだけ竜界は優しい方だと聞くからな」


「つまりどういう事?」


「機界だと実験材料にされるからね、他の世界の人はいいサンプルなんだよ」


つまり追い出されるだけ竜界は優しいという事である。

セルベーラが言うには機界で問題を起こせば拘束され実験材料にされるという。


その世界の法によるものは大きいが、それは世界によるという事でもある。


「実際水界なんかは水中にある収容所に入れられるとかあるよ」


「うわ、それは確かに怖いかも」


「その世界の特色でもあるが、空界は収容所も空の上だったりするぞ」


「問題を起こしたら収容所行きになったり追い出されたりとその世界の法律によるか」


「そういう事だね、だからその世界の法律は調べておいた方がいいよ」


その世界にはその世界の法律がある。

外から来る存在はどの世界の人だろうとそれに従う義務がある。


その義務に従えないのならば言うまでもなく法に則り罰せられるのみである。


「ま、なんにしても外から来る奴は言うまでもなく来訪者扱いよ」


「その世界のルールに従えないのなら罰せられるだけの話だね」


「そんなのは当たり前の話なんだけどな」


「そういう話を聞くとあたしの世界が無法にも感じられるなぁ」


「自分達の世界を守るっていう意味なら当然ではあるんだけどね」


理津子の世界では移民が大きな問題になっている国も珍しくなかった。

こっちでもそれに関する話を聞くというのも至極当然ではある。


自分達の世界でも国同士でいざこざがある中での異世界との交流なのだから。


「なんにしても法律とかは調べといた方がいいぜぇ、拘置所は勘弁っしょ」


「拘置所でも収容所でもいいけど、流石にそれは勘弁だしね」


「僕だってそんなのはゴメンだぞ」


「軽犯罪でも罪は罪だからね」


「そこは気をつけておかないとね」


流石に拘束されるのは勘弁である。

なのでそっちもきちんと調べないといけないのである。


はじめて行く異世界の異世界はどんな世界なのか。


「出発は来週辺りだっけ?」


「うん、それぐらい」


「ならそれを忘れるなよ」


「時間の確認もね」


とりあえず行く日は決まっている。

その日になったら竜界への旅行である。


その世界のルールに従うという事も忘れてはいけない。


竜界への旅までもう少し。

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