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通信端末の種類

サインの連絡先をもらった理津子達はその足で家電量販店に向かう。

こっちの世界でも使える通信端末を買うためだ。

流石に連絡手段はあった方がいいという事でもある。

そんな通信端末にも種類があるようで。


「以前来た時は家電を買いに来たから、通信端末のフロアは見てなかったね」


「そんなに必要なものなのか」


「うーん、あるといいっていうのは確かかな」


とりあえず適当に見て回る。


そんな通信端末も様々なものが見受けられる。


「こっちだとメインはガラケーなんだ、スマホはないのかな」


「スマホとかガラケーとかなんだ?」


「これがスマホ、あたしの世界ではこういうのはガラケーって呼ばれてたね」


「ふーん、そういうものなんだな」


こっちの世界ではガラケーが売れ筋らしい、店員に聞いたところスマホもあるにはあるという。

だが理津子の世界のものに比べると機能的にもガラケーの方が高性能なのだとか。


あとは会社などの内線用にPHSも売っていた。


理津子の世界だと病院などで院内連絡用はPHSが今でも使われていたりする。


ちなみにPHSは地下に強いというのが特徴でもある。


「どれにしようかな、あたしのより性能が劣るならガラケーの方がいいのかな」


「僕は理津子が決めたものでいい、こういうのはよく分からないからな」


「PHSは連絡用にはいいんだけど、個人よりは組織向けだし」


「そんな悩む事なのか?」


とりあえず店員におすすめを聞いてみる。

そこでおすすめされたのはメニーという会社のエクシリオンシリーズというもの。


この手のものを出している会社では最大手で、値段もそこまで高くない。


機能も無駄に多いという事もなく、それでありながら必要な機能は全て揃っている。


こっちではスマホよりガラケーの方が性能などでも上なので、それにする事にした。

購入したのはエクシリオンシリーズの最新機種でカラーは理津子が白でロザリオが赤。


あとは契約もその場で済ませておく事に。


「これでいいかな」


「リツコはなんでそんな手際がいいんだよ」


「いろいろやってたからね、スキルだけは無駄に多いとは思ってる」


「スペック高いな、お前」


とりあえずは購入は無事に終わった。


あとは端末の設定などをやらないといけないが、そっちは帰ってからにする事に。


少し小腹も空いたので甘いものでも食べに行く事にした。


「何食べる?」


「バナナサンデー」


「はいはい、じゃああたしはチョコレートパフェにしようかな、すみませーん!」


「逞しい奴だな」


バナナサンデーとチョコレートパフェを注文する。

こっちの世界でも食べ物は理津子の世界と大きな差はない。


とはいえ全く同じではないので、そこは覚えなければならないところか。


そうしているとバナナサンデーとチョコレートパフェが運ばれてくる。


早速それをいただく事に。


「リツコって甘いものが好きなのか」


「好きだね、でもパンケーキとかよりはパフェとかの方が好きかな」


「意外とガッツリ食べるのか」


「うん、大学でも歓迎会で料理をガンガン頼んでたよ」


理津子は元々料理が得意だったり家が大衆食堂という事もあり、普通よりは食べる方だ。

その事もあってか大学の歓迎会で料理をガンガン頼み引かれたという。


理津子曰く、ファミレスで料理を頼まないのはただの馬鹿という。


自分はお酒なんかより料理が食べたいだけだと。

大学の歓迎会でもファミレスで料理をガンガン頼みそれをきちんと食べきったという。


それを見た同席していた学生は少し引いていたらしく、それからは呼ばれなくなったらしい。

つまり分かりやすく言うと、のまのまイェイ的なノリなのだろうと理津子は悟った。


「女の子は少し肉付きがいいぐらいが一番、やっぱりお酒より料理だよ」


「理津子が逞しいのも分かった気がするな」


「食べたら夕食の食材を買って帰ろうか、今夜は魚だからね」


「はいはい」


そんな会話をしながらチョコレートパフェをガッツリ食べきった理津子。

ロザリオも理津子の逞しさには言う事はない様子。


歓迎会でお酒より料理をやったのも食べたいからだというだけ。


理津子はそういうウェイとはどこまでも合わないのだろう。

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