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第六回・不審船団を撃破しうるか? その五

 炎上する黒蓮時雨(くろはすしぐれ)はついにモットナリの三本ノ矢(さんぼんのや)に接舷した。


「移乗戦闘開始ぃ!!」


 副官NPCが叫ぶと、黒蓮時雨側の空兵隊が突撃を開始する。

 一気にラッパ銃を放つ空兵隊!!


「喰らえぃ!!」


 ZUDOM!!


 飛び散る散弾!


「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」


 敵方の空兵に大ダメージ!

 戦闘準備が整っていなかった彼らはヒットポイントを七割持っていかれた!

 そこへ、


「喰らいなさいな!!」


 軍服スカートワンピースを翻し、二挺拳銃を煌めかせたサミダレが舞い降りる!

 リボルバー式の拳銃を素早く発砲!


 BANG! BANG! BANG! BANG! BANG! BANG!


「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」


 撃鉄を素早く起こしては引き金を引く!

 サミダレのその動作に敵空兵はついて行けない!!

 結果!

 モットナリの兵団はバタバタと倒れていく!


「アワワワワ!」


 怯える敵兵!

 サミダレは容赦しない!


 BANG! BANG! BANG! BANG! BANG! BANG!


「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」


 彼の銃撃で十二人の敵兵が死亡!

 副官NPCと味方が喝采を叫ぶ。


「さすがは艦長! お美事!」


 一方、敵方は、


「逃げろー!」「逃げろー!」「モットナリ様、お助けー!!」

 

 敵前逃亡を始めた。

 サミダレは敵のステータスを確認。


「あらあら、だいぶ士気が下がっていますわね。これならこの船を頂きましょうか♪」


 その時である! 


「させんぞ!」


 五つの叫びと共に五人の敵副官NPCが発砲しつつ駆け寄り、


「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」「グワーッ!?」


 崩れ落ちた!

 一体何が起きたのか?

 サミダレはすぐさま腰の軍刀を抜き、スキル『雲の耀(くものきらめき)』を発動!

 雷槌が如きそのスキルの素早さ故に、敵より発せられたる銃弾回避だけでなく斬り払いも一瞬である。

 そしてサミダレは『雲の耀』を最大レベルまで強化していたため、このような結果が可能となった!

 なんと凄まじいことか!


「さあ、モットナリさん、勝負と行きましょうか。まさかここから逃げられると思っていらして?」


 サミダレが呼びかける。

 しぶしぶ、という様子でモットナリが現れた。

 彼が言う。


「おのれ、ネカマめ……今度会うときは絶対恥ずかしいスクショ撮ってやる……」


「あらあら。毛利元就公の名前をもじっていらっしゃるわりには品性がないのですわね?」


「うるさーい!! 死ね、ネカマプレイヤーめ、死ね!!」


 モットナリは手にした武器、強化諸葛弩(チュコヌ)を乱射!


 SHUKAKAKAKAKAKAKA!!


 毒を塗られた太矢が次々と飛ぶ!

 しかしこれにひるむサミダレではない!

 スカートを翻し、軍刀をしっかと握り、そのまま駆け寄って、


「キィエエエエエエアアアアアアアアア!!」


「グワーッ!? ヤ・ラ・レ・ターッ!!」


 見事なり! 見事なり!

 モットナリは縦に二分の一となった。

 サミダレのすさまじい剣技スキルゆえになせる技である!

 

 こうして、この戦いは幕を閉じた。

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