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episode:74





ララもファムも落ち着き動けるようになったので、全員で国王様の元へと向かう。


コンコン…


「ルイフです。全員います」


「入っていいぞ」


「失礼します」


中に居たのは先程と同じく、国王様と、ロイド・カルロス第一騎士団長だった。


「よくやってくれたな優勝おめでとう。第一回の優勝以来負け続きだったからな。これで王国の威厳を保てるってものだ。何か好きな褒美をやろう。考えておくと良い」


褒美と言っても特になー…なんか考えておこう。


「国王様、質問です」


「ルイフ、お前から質問なんて珍しいな」


「いえ、聖国について何か最近の動向で気になる事とかないかなと思いまして」


国王様とロイドさんが視線を合わせる。

やはり何かあるようだ。


「ふむ、なぜそう思ったかは知らんが、確かに最近の聖国は慌ただしい。だがな…それだけで何も掴めていないのが現状だな。裏で色々動いているのはわかっているのだが…具体的に何をしているかはさっぱりだ」


「ルイフ君、なぜそう思ったんだい?理由があるんだろ?」


「いえ、何となく…」


「あの鎧と兜…とかかい?」


「知っていたんですね」


「何となくだよ。君の一撃普通の鎧なら確実に防げなかっただろう。それを簡単に防いだ。そして君が強力な一撃を叩き込みやっと倒せた。そんな鎧が代表選手とは言え学園生5人に行き渡っている。もし量産が進んでいるのであればとても良くない状況だ」


「その通りです。恐らく魔力を通すと物理防御、魔法防御共に通した分だけ上がるような感じだと思いました」


「ふむ…戦争か。教皇とは何度か三国会議で話しているが、そんな様子なかったな。まあ国の代表が他国にバレるようじゃダメだけどな」


「ルイフよ。まだ何かあるんじゃないか?レイナードとララ二人の様子…何かぎこちないぞ?国王としてでは話ずらければ、義理の父として話すのはどうだ」


僕は思案していた…ここにいる人達は信用出来るのか。

信用はしている…だが、ロイドさん、ファム、ミナはどうだ。

ミナはともかく、ロイドさんとファムはまだこの本戦に来てから話した程度…完全に味方か?


「ルイフ、話そう」


「そうね、話すべきよ」


「わかったよ…証拠はないです。ただ僕を信じてくださいとしか言えないですが、聖国の代表5人は魔族と人間の混血です」


「な、何だと…それは本当か」


「はい、それとララと戦ったファントムと言う相手の使ってた魔法。あれは呪魔法。かつて魔族が得意とした魔法です」


「人間らしさが少し欠けている気がしていたが、それを聞いて納得がいったよ」


「信じるんですか?証拠もないですけど」


「君は嘘を言っているのかい?」


「いえ、違いますが」


「まだ会ったばかりだから…とか考えているようだね」


「これでもロイドは、この国最強の男だ。人を見る目はあるぞ?ルイフ。まあ娘の事となるとダメダメだがな」


「それは否定出来ないですね…。それよりも戦争の可能性が高まりましたね。直ぐにと言うことはないでしょうが…」


「そうだな…こっちも備えないといかんか、帰ったら忙しくなりそうだな」


ファムがロイドさんの元へと駆け寄る。


「あの、お父さん。負けてしまってすみません。もっと精進しようと思います…」


「あ、ああ。ファム。その、なんだ。悪かったな…誤解させてしまっていたみたいで。どう接していいか俺も剣しかしてこなかったからわからなかったんだ」


「ううん、いいのです。私は剣を教わってよかったと思っています。これからもお父さんの剣。最強の剣を目標に頑張るつもりです…。でもたまには、一緒に買い物…とか行ってみたい」


ファムが勇気を振り絞って言った言葉だ…

なんかいいね。こう言うの。


「あ、ああファムが俺を超えるまで最強の座は誰にも渡さない。買い物か…そんな事で良いならいつだって言ってくれ」


ぎこちないが、親子の距離が近づいたのがわかる。


めでたしめでたし。


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