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episode:55





ティーナが戻ってから数ヶ月が過ぎた。

コグリッチの事は国王様にも報告を済ませてある。様子見という事になった。


僕は学園にも通いつつ毎日街を作る予定の場所へと往復する日々だ。


今日は久々に学園へと登校する。

大体週に2日は学園に行っている、一様学生だからね。


「ルイフは出るの?」


「えっ 何に?」


「あら、週に2日しか登校しないから知らないのよ、学園対抗トーナメントを知らないなんて」


「学園対抗トーナメント?」


「そうだよ。ルイフ君。まず学園で予選をして上位5人が帝国、聖国の代表5名とトーナメント形式で戦うのよ。その歳の学園最強を決める大会ね」


「あー…なんか先生が言ってた気がする」


「全く…予選登録は今日が最終よ」


「どうしようかな学生同士の戦いだもんね」


「そうね、ルイフが出たら確実に優勝よね」


「でもいい機会じゃないかしら?強さを誇示するのも時には必要よ?」


「んー…じゃあ登録してくるかな」


弱い者いじめをするみたいで気が進まないが僕は登録を済ませた。

予選は来週行われる。


数ヶ月の間に僕はギルドマスターに頼まれた依頼をこなしAランクへと昇格している。学生の大会にAランク冒険者ってどうなの?これ。


で、でも油断は禁物だよね。特別なのは僕だけじゃないかも知れない。まだまだ上の冒険者も沢山いる訳だし他の国の学生にもいるかも知れない。


…予選の日当日。


僕は成績上位者としてシードだ。

最初の対戦はBクラスの男の子だった。


開始の合図があっても中々近づいてこない。

僕が近づいていくと剣を振りかぶってきたので避けようとしたが…

遅い。遅すぎるのだ…中々攻撃が来ない。僕はそのまま後ろへと回り込みお尻をキックした。


尻餅をついた男の子は泣いて出ていってしまった。

弱い者いじめしているようで気分が悪い…


その後も特に変わりなく僕の圧勝が続いていき、ついに決勝戦になった。


決勝戦はロッツとだった。

僕は訓練用の剣を抜きロッツと剣技を競う。


「ロッツ強くなったね」


「ははっ、やっぱりルイフは強いや。一度でいいから本気のルイフを見せてくれないか?僕の目指す先を知りたいんだ」


「わかった。ロッツ行くよ、これが僕の剣技だ」


僕は一瞬でロッツの前に移動し剣を斬る、勿論寸止めだ。

しかし、ロッツは剣圧で吹き飛んでいく。


「勝者、ルイフ」


パチパチパチパチ


僕はロッツの元へと歩みよる。


「大丈夫?」


「全然見えなかったよ。剣圧だけで吹っ飛ばされるなんて僕もまだまだ修行が足りないみたいだ、本気を見せてくれてありがとう、いつか追いつくから待っててよ」


「僕もどんどん上にいく。待っててなんて言ってたらおいてくよ」


「そうだね、すぐに追い抜いてみせるよ」


他の予選も終了したようだ。



優勝者

Aルイフ・アリオス

Bレイナード・ルーンステラ

Cララ・フェニアス

Dミナーラ・アイラす

Eファム・カルロス


サーナは残念ながら3位で代表にはなれなかったようだ。

婚約者3名が代表とは…なんとも優秀な嫁達である。

先輩達もいる中、新入生で代表枠が埋まっている。


Eトーナメントで優勝したのはファム・カルロス。あの父様が自分よりも強いと言っていたロイド・カルロス第一騎士団長の娘だ。

剣技は舞を舞っているかのように綺麗だ。見るものを魅了する剣技だ。


僕?僕は…能力値任せな所があるからどうなのだろうか。

剣スキルもMAXなので負ける事はない。達人クラスの剣技を見せる事が出来るだろう。


しかし、最近相手になる者がいなくて自主練習くらいしか出来ていない。成長出来ているか不安だ。何か訓練方法を考えないと。


以上5名が王国の代表者だ、本戦は3ヶ月後ユグル聖国で行われる。


「上位者は同じトーナメントに出ないから上手くみんな代表になれたわね」


「私…頑張ったのに」


「サーナは頑張ったよ、気にしなくていいんだよ」


「うん、ありがとう。ルイフ君」


「ルイフと当たったロッツも気の毒ね」


「私も褒める、頑張った」


「レイも頑張ったね。さすが僕の婚約者だ」


「あら、私にはないのかしら?」


「ララも頑張ったよ。婚約者として鼻が高いよ」


「当然ね、本戦でも優勝狙いにいくわ」


「僕も負けないよ」


「私も負けない」


「私は…婚約者じゃないけど。ルイフなんかに負けないから」


「ミナちゃんは、なんでルイフ君の婚約者にならないの?」


「サーナ、何を言い出すの。ルイフは弟みたいなものだもの」


「そうなのー?ミナちゃんもルイフ君の事好きだと思ってた」


「そ、そんな訳ないわよ。弟として好きなのよ」


僕の前でそんな話しないで欲しい。

どういう表情でいればいいのかわからない。

僕が何か切り出した方がいいのかな?


「ミナは女の子として魅力的だよ?」


「何を言うのよ、ルイフなんて知らない」


ミナはどこかへ走っていってしまった。


「あれ、なんか余計な事言ったかな?」


「はあ、全くルイフは。ミナにはね婚約者がいるのよ。勿論選んだのは当主のベーン・アイラス伯爵よ。相手はベンゼ・ヘルド子爵家の次男ね」


「親が決めた婚約ってそんなに大事なの?」


「はぁ、全く何も知らないのね。アイラス家とヘルド家は古くから協力関係にある家系なのよ。この機会にさらに強固な関係を結ぶつもりでしょうね」


「そういうものなのか…自分の領地くらい自分でなんとかすればいいのにな」


「先が思いやられるわね。これから領主になるんだから、他の町との協力の必要性を覚えないとダメよ。といってもルイフなら…一人でなんとかしちゃいそうだわね…とにかく、ミナは明るく振舞ってるけど余計な事言っちゃダメよ。奪う気があるなら別だけど」


「奪ったりとかいいの?」


「ダメに決まってるでしょう。揉める覚悟でってことよ」


「な、なるほど…」


揉める覚悟か…実家にも迷惑かかるんだろうな。

僕はどうしたいのだろうか、まだよく分からないや。

こんなに沢山の嫁がいて悩む事じゃないんだけどな。



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