episode:40.5
別視点はあまり好きではないのですが、必要なので入れました。
ルイフが旅に出る前日…帝国の公爵邸。
「戻りました。バイモン様」
「それで、どうなのだ、皇女とレグドンの奴の遺体はあったのか?」
「それが…騎士団の者の遺体は確認出来たのですが、皇女とその護衛、そしてレグドンの遺体が見つからないのです」
「なんだと!では逃げたと言う事か?あいつが妹を見捨てたのか?」
「今足取りを調査中です…逃げたとしたら王国、聖国どちらかにもう入っているかもしれません。しかしシスコンのレグドンが裏切るのも考えにくいのですよ。私の部下が約束の日に洞窟へ行ったときには洞窟が崩壊していたのです、高位の魔法が使える者くらいしかあんな事出来ないでしょう」
「ふむ…ゴーシュのやつが何か動いたか、それとも…他の連中か」
「皇帝が動いた気配はありません…。恐らく他の者だと思われますが、何れにしても只者ではありません。王国と聖国には既に闇のメンバーを送っています。情報が入りましたらすぐに連絡致します。それでは私も調査に向かいます」
「ああ、くれぐれも慎重にな。私の長年の計画に狂いがあってはいかんのだ。この国は私のような者が上に立つべきなのだ」