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episode::40

見直し全然出来ていないので誤字などあったらごめんなさい。

余裕が出てきたら見直しをして誤字脱字や分かりにくい文章を訂正作業に入ります。

まだまだ先を書いていきたいので変なとこあったらすみません。




1週間が経った頃、僕はパレスさんの元へレグドンと一緒に来ていた。今日は武器を受け取りに来たのだ。

日本人ならカッコいいと誰もが思うであろう刀、ついに僕の手に。

剣も使いやすかったが、これからは刀を使っていく予定だ。


「こんにちはー」


「おう、待っておったぞ」


机に置かれているのは大きな大剣と鞘に納められた1本の刀だ。

僕とレグドンのものだろう。


「これですか?」


「ああ、そうじゃ。だが慌てるな。まずはお前さんからじゃな」


「おう、頼むぜ」


「お前さんの剣はこの大剣じゃな、前より15cm長くしてある。今回使ってある、金属は純度の高いミスリルと魔鋼鉄じゃ、前よりも少し軽い仕上がりにはなったがそれ以上に丈夫くなってるから安心せい、ほれちょっと持って見てくれ」



レグドンが大剣を持って手の握りや、重さなどを確認している。

さすが元騎士団長だけあって、しっかりと剣を確認している。

自分の中での重要なポイントがいくつかあるのだろう。

普段とは打って変わって集中している。


「こりゃ…すげえ。持った瞬間ずっと使っていた愛剣かと思うくらいに手に馴染んでる。それに前より長くなった分、持った時に違和感が出るかと思ったが少し軽くしてある事でそれも全くない。見事としか言えないな…帝国の鍛治師が一番と思っていたがこりゃ敵わなんな、疑ってすまなかった。こんな見事な物初めてだ、感謝する」


気に入ったようだ。これほど褒めるとは僕も楽しみになってきた。

パモスさんの師匠の作る刀。きっと凄いものに違いない。


「儂が作ったのだ、当たり前だ。ではお主の番じゃな、3度目でやっとなんとか納得いくものができたわい。この歳になって新しい事に挑戦するとは思わなんだわ。剣でいったら儂の最高傑作といってもいい出来じゃな。刀だから比べるものがないがな、ほれ手に取って抜いてみろ」


僕は綺麗な白い鞘に納められた刀を手に取る。

程よい重さだ。そして手に取っただけでわかる、これはなんだろうか、オーラ?溢れ出しそうな力の奔流が纏わり付いているようだ。


鞘から刀を抜いてみる。

白銀に輝く刀身がとても綺麗だ。刀身には雪月花が描かれている。

思わず見惚れてしまう。とても美しいとしか言いようがない。

普段美しいなんて言葉使った事がないが…

これ以外に言葉が浮かばない。


「おい、どうなんじゃ、ぼーっとしてないで何か言わんかい」


「あっすみません、つい見惚れてしまって。これ程までに美しいものは見た事がありません。それに溢れ出るパワーこれは一体」


「ふむ、お主は刀に認められたようじゃの」


「成長する武器は知っておるか?」


「いえ、存じません。すみません、教えて頂けますか?」


「お主は知っていそうだな」


「あぁ、これでも元騎士団長だからな」


300年前の戦争の原因とも言われている出来事だ。魔族の核を用いて作られた剣、使用者と共に成長し、自らの力を最大限引き出してくれると言われていた。それを作ったと言われるのが当時のユグル聖国の天才アエン・ホーインだ。元々魔族と人間は敵対していた。狩った魔族の核を用いて研究をするのはそれほどおかしなことではなかった。しかしアエンは武器と核を融合させる事に成功してしまった。そしてその剣は成長するだけでなく、その魔族の得意としていた技まで使えたという。それを使って次々と聖国は魔族を攻めていった。しかし、最初は良かったが、その剣を使っていたものが段々とおかしくなり始めたのだ。


最初おかしくなった者は、突然性格が正反対になった。


次におかしくなった者は、性別が変わった。体が朝起きたら女になっていたのだ。


そして次におかしくなった者は、狂気に狂い家族を殺した。


そして最後におかしくなった者は、体の色が変わった。


聖国は何とか成長する武器4本を回収し、その4人を捉える事に成功した。勿論被害は甚大だ。魔国を攻める余裕などなくなるくらいに。


そして牢に閉じ込められた4人は、徐々に変異していき、魔物になった。当時の教皇である、メサイア・ユグル・オーシャスによって4人は封印され今も聖国の厳重な封印の中にいると言われている。


そして攻めて来なくなった聖国の現状を知り、魔族の大軍がユグル聖国を攻め始めた。これが最初のきっかけと言われている。


「そうじゃ、それを機にその研究は打ち切られ、製造法も秘匿された。しかしじゃな、元々ドワーフには魔物の核を使って武器を作る秘技が存在するのじゃ。勿論同様の結果で命を無くすものも多かった。だが、その中でそれを使いこなすものがいたのだ、それが300年前の勇者ライラック・ルーンステラじゃ。奴が使っていた聖剣、それは魔族の核を用いて当時のドワーフの長が作り上げたものだ。その時の事を代々引き継ぐのがドワーフの長の一族じゃ。勇者はこういった、持った瞬間にパワーが溢れ出てくるようだ」


「その話とどう繋がるんだよ」


「いいから聞け。それから英雄と呼ばれるものが出る度に同じ事を言ったのだ。そして最初にパワーを感じられなかったものが持つと持った者は全員狂い魔物になった。儂達の間ではな、剣に認められた者だけが感じられ、そして認められた者以外が持つと魔物になると考えられている」


「ようするに、これも成長する武器なんですね」


「まあそういう事じゃな」


「おいおい、そんな物持って大丈夫なのか…」


「だから言ったじゃろ、認められた者は大丈夫だと。パモスが認めた奴じゃもしかしたらと思ったが本当に認められるとはの」


「もし認められなかったらどうしたんだよ爺さん」


「別にすぐに魔物になる訳じゃない。持ってダメならもう1本普通の刀も用意しておいたわい」


僕は刀を鑑定してみた。


◼️ 未

ランク:秘宝級

効果:持ち主と共に成長する刀。弱き者は蝕まれ、強き者はその者のイメージに沿って力を貸してくれる。


「この刀の名前は…なんというんですか」


「お主が決めるのじゃ、儂はそういうのが苦手でな」


名前か…

綺麗な雪月花、やっぱりこれに沿った名前がいいかな。


ちょっとありきたりになっちゃいそうだけど…

日本刀と言えば、やっぱり桜が付くと僕の中でしっくりとくる。

小説の読みすぎだろうか。


「決めたこの刀の名前は桜雪オウセツだ」


「ほお、いい名前じゃ。儂の最高傑作にピッタリの名前じゃの」


◼️桜雪

契約者:ルイフ・アリオス

ランク:秘宝級

効果:持ち主と共に成長する刀。自分の強い意志により、姿を変えていくと言われている。


鑑定してみると名前が変わっており、契約者と言う欄が増えていた。

効果も少し変わっている。蝕まれるという文が消えている。

認められたという事なのだろう。


「ルイフ様大丈夫なのか…認められたとは言ってもそれは勇者や英雄の話だろ?当てになるのか?」


「うん、大丈夫だよ。なんとなくわかるんだよね」


「それならいいんだが…」


レグドンは心配そうだ。

鑑定の結果を教えるくらいならいいだろう、後で教えておこう。


「お主はこれから何をするのじゃ?」


「僕は、冒険者として上を目指します。それが僕の小さい頃からの夢ですから」


「そうか…メンテナンスが必要になったらいつでもこい」


「はい、ありがとうございます。しばらくウィンに行こうと思っているので、戻ったら寄らせて貰います。代金の方はどうしましょう」


「代金は良い、成長する武器が過去に認めたとされる人物は3人。4人目に逢えたのじゃ、ドワーフの長の一族としてこれほどの事はない」


ここは、甘えておいていいのかな?

逆に代金を払うと言ったら、失礼になりそうだ。


僕はありがとうございますと。心からの礼をパレスさんに伝えた。


武器も出来たことだし、明日旅立つ事にしよう。

僕とレグドンは屋敷へと戻る。


屋敷に戻るとみんながダイニングに揃って待っていた。新しい僕の刀を見るのを楽しみにしていてくれたようだ。

僕は危ないのでみんなを裏庭に呼び、桜雪を披露した。

とても綺麗な刀身にみんな惚れ惚れしていた。

なぜか僕も嬉しくなる。そして何も突っ込まれないレグドンは一人隅っこて、大剣をジョンソンと呼び撫でていた…


なんて名前のセンスなんだ。思わず笑いそうになってしまった。

誰か構ってあげたらいいのに、新しい大剣をレグドンも褒めてほしいだろうに。


明日僕は出発する、その前にレグドンの剣も合成しないとなので、剣を預かり自分の部屋へと戻る。


試し斬りは必要ないため、外でする必要はないのだ。

僕は黄色のボールと大剣を合成する。無事に魔銀鉄の雷魔大剣となった。大きな剣に雷が走る姿はカッコ良さそうだ。


次は僕の刀の番だ。

どの属性を付けるかとても迷うが。見た目や名前から青いボール一択になりそうだ…カッコいいからといって雷属性を付与は違う気がする。


僕は青いボールと黄色のボールを出し睨めっこしている。

青いボールにすると決めたのだが、中々決心がつかない。


ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な。


お手玉のように僕は青と黄のボールを投げながら考えていた。


「ルイフ様夕食が出来上がりました」


突然の声に驚き僕は、ボール同士をぶつけてしまった。

すると二つのボールはお互いに吸収しあい一つのボールになってしまった。青色と黄色の混ざった綺麗なボールだ。


これは…一体。


コンコン


「ルイフ様起きてますか?入りますよ」


「あっごめん、すぐ行くよ。先に下で待ってて」


偶然だが、これは…もしや氷属性と雷属性を付与できるのではないか?僕はもしかしてもう一属性いけるのか…と思い。

3つの属性を混ぜようとしてみた。


しかし、結果は失敗。

3つを組み合わせようとすると、3つのうち1つの属性が消えてしまうのだ。


だが、最初に青と黄色の属性を付けたいと思っていたので、問題はない。結果的にとても良い方向にいったのだから。


僕は、青と黄色の混ざったボールを刀に合成する。


◼️氷雷刀・桜雪

契約者:ルイフ・アリオス

ランク:幻想級

効果:氷と雷を自由に操ることが出来る刀。刀自身を氷や雷そのものにする事が出来るので折れる事はなく、属性効果を最大限に発揮する事が出来る。そして二つの属性を一度に使用する事で本来の姿を見せる。


幻想級…伝説級の上が本当に存在するとは。

複合属性を合成する事で幻想級になったのか、パレスさんの作ったこの成長する武器が凄いのかはわからないが…

とんでもないものが出来たものだ。


他の人の剣は全て伝説級になったが…

何かランクには条件があるのだろうか?

そのうち色々と試して実験して見る必要がありそうだ。

ランクが同じでもその中でも元の素材などの違いで優劣があるはずだ。そうではないとミスリルなど高価な素材ではなく鉄でいいって事になってしまう。学園にいる間に頑張って実験してみよう。


夕食が冷めてしまうので僕は急ぎ足でダイニングへ向かう。

今日は婚約者のみんなに渡すものがあるのだ。


「ごめんね、お待たせ」


「遅いわよ、それで出来たの?」


「うん、出来たよ。先にレグドンの大剣だね」


「おおおお、ありがてえ、感謝します」


「うん、明日でいいから試しておいてね。いざって時に使えないとダメだし」


「わかりました!」


レグドンが子供の様な眼差しで剣をみている。

おっさんなのだが…


「ルイフ君の早く見たいな」


「ルイフ早く」


僕は刀を抜いて見せた。

先程と見た目ではそんなにわかる変化ではないはずだ。

しかし、魔力を込めると…


蒼銀に輝く刀身に雷を纏っている。


「やっぱりルイフ様は勇者様です、素人の私でも凄い事がわかります」


「なんだよ…その凄い刀は。見てるだけでヤバイってわかるぜ」


「ルイフカッコイイ」


「これは魔剣なのでしょうか?」


「正確には氷雷刀・桜雪って言うみたいだよ、ランクはなんと幻想級」


みんなが固まった…あ、ノリで言ってしまった。

伝説級ですら国宝なのに、幻想級なんて本当に幻想とされているものなのだ。


「ははは、ルイフ様何をおっしゃいますか。幻想級なんて冗談がお上手で」


「と言っても、みんなの武器伝説級になってるからね」


自分の武器のヤバさを認識してもらう事も必要だろうと思い、僕はそう告げた…


「で、で、で伝説級…でふか」


しっかり者のアミアが噛んだ。よっぽどの衝撃だったのだろう。


「はははっ、さすがルイフ様だぜ。まさか国宝を作ってしまうとはな、それに見るからに国宝の魔剣よりいいものだろう」


「王国にも2本の伝説級魔剣がありますが…私にはどちらも凄いとしかわかりませんわ」


「私もわからない、第一騎士団長と第二騎士団長が今は持ってるのは知ってる」


「王国にもあるんだ。伝説級魔剣」


「伝説級魔剣がそのまま、国家の強さを表すのよ。王国に2本、帝国2本、聖国に1本の計5本存在するわ」


「さすがララ、博識だね」


「そんな事よりこれは大問題よ。絶対にバレてはだめよ」


「うん、わかってる。みんなを信じてるから…大丈夫だよ。それとね、プレゼントがあるんだ」


僕はレイ、セイラ、ララ、サーナに指輪を渡した。

ミスリルを加工してパレスさんに密かに作って貰っていたのだ。

勿論合成済みだ。


「綺麗…」


「ルイフ様…」


「素敵ね」


「嬉しいありがとう」


みんな顔を赤めて喜んでくれている。

作った甲斐がある。喜んでくれて良かった、旅に出る前にどうしても渡したかったのだ。


「それも何か特別な効果がついてるんだろ?」


「そうなの?ルイフ」


「うん、癒しの効果が付いているから、ある程度の傷だったりは魔力を込めれば治るはずだよ。軽い毒とかなら魔力を込めてれば効かないと思う」


「はは、こいつはまたとんでもないものを作ったものだ」


「旅の間、何かあったら困るからね」


「ルイフありがとう」


レイが飛びついてきた。

僕は慌てて受け止める、普段はクールに見えるが僕達の前では本当に可愛らしい行動をする。思わずドキッとさせられる。


その後結局みんなをハグする事になったのは言うまでもない。


「僕は明日ウィンに向かう、暫くみんなと会えないけど…戻ってくるから待っててね」


僕はみんなに明日出ることを伝えた。

止めたい気持ちを抑えみんな出発を応援してくれた。

レグドンは、申し訳なさそうにありがとう、と一言。


本当は妹の事が心配でたまらないだろうに…

なんとかしてあげたい、明日から頑張ろう。


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