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僕は異世界でカラーボールを投げる  作者: Rea
幼少期編
19/127

episode:19




あれから3年と数ヶ月の月日が経った。

異世界に来てもう4年である、早いものだ。


僕の6歳の誕生日から1週間僕に妹が出来た。

名前はノン・アリオス母親譲りの金色の髪に僕と同じ黒色の瞳。

転生者を疑ったが…3歳となったノンをそれとなく見るがそれらしい動きは見られない。やはり僕と同じ祝福の儀が鍵となるのだろうか?


黒色の瞳でも僕は何も言われていないので珍しい事ではないのかもしれないが、少なくとも町の人間で黒色の瞳を持つのは僕とノンだけだ。鑑定をしても特に特別な称号も持っていない、考えすぎかもしれない。



ライド兄様は正式に次期領主として仕事を任され始め今まで父様がしていた仕事の半分ほどを任されるようになっていた。


姉様は卒業し王都の魔法騎士団に入った、成績トップの卒業で騎士団からの指名での入団だったのだが、これは5年ぶりらしくやはり姉様は凄いなと思った。


レイク兄様は学園の最上級生となったが相変わらず図書館に入り浸っている。勉学は優秀で学科は免除されているらしく、1日の大半を図書館で過ごしているという。来年領地に戻ってくるが大丈夫だろうか?異世界版ヒキニートにならないよう僕が止めなければならない。



僕はというと本当に色々とあった。

一番厄介だと思ったのは、9歳になってすぐの頃に父様について貴族の集まりに参加した時だろう。父様は騎士からの成り上がりになるので基本貴族の集まりなどは免除されているのだが、王族のお披露目などは別らしく、10歳になった王女様のお披露目会に行かなければならなくなったのだ。10歳だが、僕も今年10歳になるので学園では同じ学年になるらしい。


第一王子、第一王女、第二王女の時は兄様達と姉様が付いていったらしい。なので、今度は僕が付いていく事になった。正直気が進まないがこれも貴族の義務の一つなので仕方ないのだろう。


王都に行くのは初めてなのでそれだけが唯一の楽しみだろう。

町の外はどうなっているのだろう。田舎町でずっと過ごしていたので、どれくらい発展しているかわからない。それを参考に前世知識で町をどれくらい発展させればいいのか計画を立てよう。


「それでは行ってくる」


「行って参ります」


僕と父様と御者役にトマの3人は馬車に乗り王都に向かう。

5日間ほどの旅路だそうだ。護衛には騎士団の副団長のガンツがついて来ている。余り大勢で行くと荷物も増えるのと、父様にとっては動きずらくなるだけなので少数精鋭の護衛としてガンツが選ばれた。

少数というより一人なのだが…父様が強いので問題ないのだろう。



王都までの旅路はこうだ。


◼️旅のしおり

・1日目 野営

・2日目 野営

・3日目 ヴェールの町 宿泊

・4日目 野営

・5日目 王都ルースに到着


これはハードだ、日本では車や電車、飛行機があったのでこんなに長い旅をする事はなかった。馬車とはいえ、5日間の旅は子供の体には辛いものだろう。憂鬱になりながらも新しい場所への期待にワクワクしない訳がない。


1日目の旅路は順調だった。

揺れるので、お尻がとても痛いのだが…みんなは慣れているのか余り気にしていないらしい。


初めての野営は楽しかった。

メラメラとする火を眺めながら、父様やガンツの昔の話を聞いたりした。父様は王都でも有名な騎士だったらしい。将来騎士団長候補と言われているほどの腕前だったとか。それに惚れ込んで、領地を得た父にガンツやシャルルはついて来たらしい。


Cランクのフォレストボアをなんなく倒す父様は強いとは思っていたが、まさか騎士団長候補に上げられるような人物だとは思わなかった。


ご飯は一角兎のお肉だ。近くにいたので、僕の練習がてら倒させてもらった。本当はもうフォレストボアも楽に勝てるのだが、まだ誰にも話していないので、喜んでおいた。この力がバレて家族に害が及ぶことは避けたい。みんなを守れるくらいになるまでは黙っているつもりだ。



2日目の旅路も順調そのものだった。

もう少し刺激が欲しいと思ってしまったが、安全なのは良いことだろう。


ウルフ系の魔物の群れとも遭遇したのだが、父様とガンツが強すぎると言って僕には何もさせて貰えない。


3日目にようやく町についた。

ヴェールの町だ。王都とスーザンの町のちょうど中間地点にあたる町なのだが、他の町に行くのにも中間地点として通る町なので、とても大きな町だ。商売人の町とも言われている。


市場はいつもお祭りのように凄いらしい。

とても興味があるが、今日は王都に向かう補給を兼ねて寄っただけなので、また今度だ。宿へ向かう途中、とても気になったが、子供ではないので我慢できる…そう我慢できるのだ。


「父様…市場へ行きたいです」


「ルイフ…そういうとこだけ子供なのだな。帰りに寄ってやるから今は我慢しなさい」


「はい、父様」


異世界の町だ…興味が出るに決まっているではないか。

獣耳まで目撃してしまった。


明日は朝早くから出るので、早めに宿で休む。

ガンツさんとトマが必要な補給を済ませに行っているらしい。

ついて行きたかったが、余り無茶も言えない。


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