Episod92 巨龍再来
中型で緑の巨龍に大型で赤の巨龍に、小型で白の巨龍。
ガァァァッッッ!
まず緑のがこちらへ炎を放ってくる。僕は
「シャインニングブレード!」
と唱えて光の刃を放ち、炎と炎の間を縫わせて最後にヤツらの首を跳ねる。今度は白のが突っ込んでくる。しかも、大軍だ。
「はぁっ、はぁっ、はぁぁぁっっっ!」
僕は何度もソードビームを放ち、ソイツらを蹴散らす。とは言え、間を抜けていたものもいた。僕は右に左に突進をかわすのだが、結局噛みつかれて空中の持っていかれる。
「ぐっ...!?」
その瞬間、噛まれている腹に激痛が走った。
「はぁっ、やぁっ!」
バーロンが火を吐きながら突っ込んできた赤い龍を切るのを他所に、テーラはナイフ2本で緑の龍に捕まり
「リドナー!」
と叫んで、別のナイフをこちらの龍に投げて倒す。お陰で助かったが、今度は落下。
「くっ...。シャイニング・ビルド!」
そこへマリアがフォローを入れて背中を痛めずにすむ。僕はその生成物に乗りつつ、襲いかかる赤の龍はかわし際に切り裂き、空の白い龍はソードビームで一掃する。緑の龍には
「エレキスピア!」
と紫電の矢を放ちその羽を八つ裂きにした。
「シャイニング・スルー!」
「やぁっ!」
「おらぁぅ!」
「はぁぁぁっっっ!」
それを下のマリアたちが魔法や斬擊、刺突、聖なる拳で止めを刺す。その後ろでニコラスは
ズドドドドド...!
と緑の龍も赤の龍もはたまた白の龍さえも撃ち落としていた。
僕も次に来た赤い龍の突進をかわすとともに壁に飛び込み、伝って底におりたつ。それから、僕は1体の赤い龍に向けて
「インダクョン!」
と唱えて、他の龍たちをそこへ誘導しようとする。
が、失敗。あの巨人と違ってこいつらには知性というものがある。1ヶ所に集まれば一瞬で全滅することは火を見るより明らかだろう。
「くっ...。クロスカリバー!」
僕は歯軋りをしながら、十字の聖剣で突っ込んできた白い龍の軍を貫く。さらに、赤、緑の猛襲。僕は放たれた炎を
「魔力解放!」
と言って吹き飛ばしそこから
「フラーロティング!」
と唱えて浮遊。そこから空中戦を始める。
ギュンッ!ギュンッ!ギュゥンッ!
まず、白い龍の突進を加速で華麗に交わして、
「はぁっ!はぁっ!」
と言うとともに斬る。続く、赤の龍の炎を立体起動によりかわし後ろから空中回転斬り。
「やぁぁぁっっっ!」
目の前にいた緑の龍には首目掛けてソードビームを放ってやった。
そんなこんなで龍を蹴散らし、蹴散らしやっと残りはあの巨大な青い龍だけである。ヤツは先程から空高くから火炎放射をするのみであったが、やっと別の行動に出た。
ゴガァァァァァッッッッッ!
その龍は口を開いて下の4人に突進する。
「シャイニングインパクト」
「らぁぁぁっっっ!」
ズドドドドド...!
マリアが光の爆発を、フレイアが聖なる蹴りを、ニコラスは銃弾を放つにも関わらず動じない様子で突っ込み続ける。僕はまず自らに
「プロテクト!」
と言って障壁で囲み、次に
「プロテクト!ロングシュート!」
と彼らを障壁で囲む。ヤツがそこへ辿り着くまでにあと数秒はある。僕はその間に
「ニュークドシャイニングインパクト!」
と唱えて、強力な光の爆発を龍に直撃させた。
ドゴォォォォォッッッッッン!
という轟音とともに辺りを閃光が包みこみ、龍は地面を抉りながらしばらくすべていった。その様子を横目に僕は「フローティンググ」を解除して地面に降り、「プロテクト」を解除。それから、あの龍に目を向ける。
「嘘...だろ。」
僕はついそんな声を漏らす。何とヤツには傷1つなく立ち上がったのだ。