表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/164

Episode79 巨人の脅威(中編)

 続いて、僕は力を使って上へ上へ。中途、ヤツらの内1体が飛び込んできたので、

「食らえっ!」

と空中で横回転し首を跳ねる。さらに、下へ向けて

「シャイニングブレード!」

と唱え、無数の光の刃を形成、さりにその解放。勢いよく刃は飛翔し次々とヤツらの核を剥き出しにする。

「やぁっ!やぁぁぁっっっ!」

シュバッ!グスッ!シュバッ!シュバッ!グスッ!シュバッ!グスッ!

連なるテーラの声と、繰り返される飛び上がる音に鈍い音。見ると、彼女は自らの身軽さを活用し、ヤツらの息の根を止め続けていた。

 一方、あちらではマリアの魔法により巨人ジャイアントらの胸の辺りに傷を付け、フレイアの聖なる拳が傷穴を広げ、さらにそこへニコラスの銃撃やらバーロンの突きやらがヤツらの核を貫く。連携のお陰であちらはとりあえず大丈夫そうだ。

 となれば僕が相手するべきはあっち、か...。僕はエフィストの変化した赤肌の巨人を見据える。ヤツはまだ直接手を下してきていないがいつそうなるかは分からない。あちらのような普通の巨人ジャイアントであれば彼らの連携で何とか出来るが、こっちは盾を持ち強力な武器も持っている。これでは彼らの連携だけでは限界があるし、僕が彼らを守るにしてもやはり限界はやってくる。


 僕はロンギヌスを強く握り、一言呟く。

「行くぞ、アレス。」

と。剣は答えるように輝き一気に前へ。その様にヤツは蒸気のようなものを吐き、言葉を発する。

「キサマヲ...コロス...。」

その瞬間、ヤツの斧の刃は僕を狙う。それを僕は宙で防御の体勢を取るが、その勢いで体は吹っ飛ばされる。

「くっ!」

僕は何とか後ろ回転をしてそこにあった木を蹴る。

 今度はこっちの番だ、エフィスト!そう言って回転しつつ剣を振る。

ガギィィィッッッ!

が、防がれる。次にヤツが斧を振り回しはじめたので僕はとりあえず一旦離れて、

ギュゥゥゥン!

すぐさま急加速。ヤツの後ろを取り、まず盾を落としに向かう。狙うはその物を握る左腕。僕は飛び上がり剣を降り下ろす。

 ザグッ!

そんな音ともにヤツのその腕を千切れ、盾とともに地に落ちる。さらに、振り下ろされた斧をかわし、今度は右腕の方へ飛びかかる。

「オノレ、オノレ、オノレ、オノレ、オノレェェェッッッ!」

それを見て赤肌は怒りに燃え、斧を縦に横に斜めに振り回す。

ギンッ!ギンッ!ギィィィッッッン!

鉄と鉄が打つ音がし、次の瞬間には離されている。

「くっ、ここままじゃあの腕を削げない!」

僕は呟き、また前へ。振り下ろされる斧を横へ向けてかわし、刃を蹴ってさらに前へ。

 「削ぎ落とす!」

僕は宣言して剣を上から下へ。右腕の付け根に斬撃を食らわし、ついに斧を持つ手を落とす。

「行けるっ!」

僕は降り立ちしばらく地面を走り抜け、その途中でブレーキを止める。体を捻り今度はヤツに向けて加速。

ギュゥゥゥン!

その音ともに後ろから核の辺りへ寄り、飛び上がる。

 そして、また同じ音を立ててヤツの心臓、その真後ろへと一直線に激突。僕は確実にエフィストを赤肌の中から引き摺り出せると確信した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ