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Episode78 巨人の脅威(前編)

 変化した巨人らは木は薙ぎ倒し、地は土煙を上げ、走り抜けてくる。

ドドドドド...!

伴う音は凄まじく、目前の赤い巨人は斧を降り下ろしてくる。

 ガギィィィッッッン!

「くっ!」

それを僕はロンギヌスで防ぐが、勢いを殺せずまた吹っ飛ばされる。そのまま宙を浮かんでいると今度は上から別の巨人がのし掛かろうとしてきた。僕は着地のために後方へ回転。ともに、剣に魔力を溜め、真上にきたところで解放。

グガァァァッッッ!!!

瞬間、ヤツは真っ二つに避けて死す。どうやら、ヤツらの命の源は胸の中央ぐらいにあるらしい。


 しばらくすれば、巨人軍も皆集まり赤い奴の指示を待っている。どうやら、アイツは巨人を統率する力を持つらしい。

 「コロセ。ニクヲグシャグシャニシテ、チガシブクマデテッテイテキニナーーー!」

すると、赤いのは確かにそう言う。すると、巨人の動きが急激に加速する。

ドゴッォォォッッッンッ!

まず1体はバーロンに向けて拳を食らわさんとし、彼はそれを避け、土煙が上がる。

 踏みつけ、殴り蹴り、また握り潰さんとする。

「せいやぁっ!おらぁっ!せやぁぁぁっっっ!」

バーロンはアキレス腱の裏を何度も裂き、切られたヤツは膝をつく。僕はその元へ走り、両手を削ぎ落とし、左へ駆け抜け、しかも周囲に来た敵をソードビームで瞬殺。

ギュゥゥゥッッッン!

神宿しゴッドドウェラーの力のお陰でまだヤツは落ち切っていないところでその下へと潜ることが出来た。

「おらぁぁぁっっっ!」

加えて、刃を肥大させる。山麓の図書館において分霊の書を破壊するために使った技だ。よって、ソイツは倒れ僕は「モーメント」で離脱する。

 ズドドドドド...!

ニコラスの方は巨人の周りを回りに回り、首元を何度も撃っている。その素早さには巨人らも対応できずされるがまま。やがて、首が外れてヤツは視覚を失う。その内に今度は胸を撃ち抜いて屠り去る。

 「やぁぁぁっっっ!おりゃぁっ!」

ズッゴーンッ!

あちらでは聖なる拳を放ち巨人の胸を貫き、さらに後ろの別の巨人には聖なる蹴りで両足を吹き飛ばす。

「良い働きよ。」

全くもって上から目線でマリアはその彼を称賛し、次には

「シャインニグブレード!」

と唱えて、両足なき敵の止めを持っていく。

 「いやぁぁぁっっっ!」

と、そこでテーラの悲鳴が響く。見ると、彼女は巨人の掌に握り潰されんとしていた。あるいは口元へ持っていき噛み砕こうとしているようにも見える。まあ、どちらにせよ彼女を殺そうとしていることには変わりはなし。僕は神宿しゴッド・ドウェラーの力を以て急加速。

ギュゥゥゥンッ!

「テーーーラぁ!」

僕は叫び声と共に真上へ。叫んだおかげたか思ったより高く飛べる。横を見ればヤツの首元はすぐそこだ。

 「まずはこっちだな...!」

僕は呟いた。ヤツはテーラを噛み殺そうとしていたからだった。先に述べた内の後者のようで、僕はまずリスクの高い方を潰す。空中で真横へずれ、回転しつつ剣で首元を裂く。完全には断てなかったが、噛み付きを防ぐことが出来る。後に僕は一度地面へ戻り、

「やぁぁぁっ!」

と今度はテーラの握られる左上の腕へ向かって跳躍。そのままの勢いで下から上へ空中回転斬りを発動。今度はしっかりと裂かれ、彼女は巨大な腕ごと地面に落ちる。そこへ、バーロンが入ってきてヤツの胸を突き刺す。その内に僕は腕から5本指を斬り離し、テーラを助け出す。

 「大丈夫か?」

僕はそう言って手を差し出し、テーラは

「ええ、なんとかね。」

とその手をつかむ。

「リ、リドナー後ろっ!」

そこで、彼女は言ってくるのだが、

「おらぁぁぁっっっ!」

そこへフレイアの聖なる拳が飛び、胸を吹き飛ばした。

 ヤツら巨人ジャイアントの脅威、それは以前『巨獣総集』で見た際に感じたものよりも一回り強いものであった。

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