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Episode56 力の断片

 グゴォォォッッッアァァァッッッ!

龍の咆哮。瞬間的に強風が吹き荒れ、僕たちは飛ばされかけるが何とか踏ん張りきり、少し後ろへ下がるだけとなった。

 ドッゴーンッ!

先手を撃ったのは龍。毒々しく染まった水が撃ち出された。僕たちが散開すると、それは浜に大きなクレーターを作り上げた。な、何て威力だ!僕は沿う思いながらも、地面を勢いよく蹴った。すると、

ギュゥゥゥッッッン!

一気に加速。そうか、これが神宿しゴッドドウェルの力なんだな。俺はそう思いて、今度は上へと跳ね上がる。

 ギュゥゥゥッッッン!

いつもより体が軽い。僕はかなり高くへと飛び上がり、そこからソードビームを放った。だが、それはさっきの水で跳ね返される。さらに、今度は黒い光線がこちらへ向かってきた。俺はとっさに防御の構えを取る。

 ギチチチチッ!

剣から火花が散る。剣と光線が接したまま、僕の体は後ろへ吹っ飛ばされていく。

ズドドドドド...!ズドドドドド...!

「シャインニグブレード!」

「やぁっ!」

「ぐっ!」

銃声と詠唱、咆哮と苦痛。僕はそれを横耳に、剣を無理矢理振った。すると、剣の刃を犠牲に光線は弾け飛んだ。僕はそのまま地面へと落ちていき、器用に「魔力解放」を使って安全に着地。

ギュゥゥゥッッッン!

地面を蹴るとまた加速した。その速さのおかげか僕の目にはすぐに龍が見えてきた。僕は加速した状態のまま、地面を蹴り上げ、ヤツの上を取った。その際、倒れたバーロンを見るが、息はあるようだ。刃は自動で戻っており、僕は上からソードビームをいくつも放った。と、ヤツがこちらを向く。その瞬間、テーラがナイフを投げ、首を刺す。流石のヤツも耐えかねなかったようで体勢が少し崩れる。

 ズドドドドド...!ズドドドドド...!

そこへ銃の連射。ヤツは本格的に体勢を崩し、ソードビームを打ち消そうとしていた水は荒ぶり、2、3個ほどが頭を掠った。すると、そのには亀裂が走る。

 ギュュュウァァァッッッ!

龍が苦しむ、苦しむ。そんな中、僕は「魔力解放」で着地する。

ズドドドドド...!

ニコラスが銃で畳み掛ければ、ヤツはそのまま後ろへと倒れる。その中途、光の創造魔法によって生まれた階段を上り、マリアはその腹に杖をつけ、

「シャインニグインパクト!」

 バッシャァァァァァッッッッッン!

至近距離で光の爆発を食らった龍は勢いよく水に叩きつけられ、空高く飛沫が上がった。それっきり龍は動かなくなった。そこで、脳へとヘーミテオス師の声が直接届いた。

「あれは戒めの入り江の主・リヴァイアサン。」

「本当ですか。」

「あぁ。本来は我々の味方だが、強力な呪いが掛けられているようだ。何をすべきか分かるな?」

「はい。呪いを浄化すればいいんですね。」

「半分正解で半分不正解だな。しっかりと魔力を込めて浄化しなければならぬ。神宿しゴッドドウェルを以ってしても集中せねば無理だ。おそらく神による呪いであろう。」

その会話の末、僕は杖を抜き、リヴァイアサンへ向けた。

 「安らぎの女神よ、汝を浄めたまえ!ヴィーナス・ピュリフィケイション!」

そして、ヘーミテオス師に言われた通りしっかりと魔力をこめ、対象に集中を寄せつつ唱えた。そると、そこへ神々しくも巨大な球体が現れ、それが倒れる龍に激突するとあたりは目も眩むような強く激しい光に包まれ、爆発こそないものの核兵器を使ったのかと言う程の光。それが消えると、リヴァイアサンからは黒い瘴気は消え、頭は鮮やかな青へと変化していた。

 こうして、僕は神宿しゴッドドウェルの力を使い、全員で協力があって、リヴァイアサンを沈めることに成功した。この時から、僕は断片ではあるがその力を使いこなせるようになったのであった。

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