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LEGEND MONSTERS Ⅲ(レジェンド・モンスターズ スリー)  作者: プリンアラモード
3章 シャインズ島侵攻と能力者たち
35/164

Episode34 暗黒砲台と身体変化

◆今回初めて登場する人物◆

ザグレス(32)

黄昏界に住む中年の男。暗黒砲台ダークガンを有している。トロントの幼馴染みで、威厳のある口調とを冷酷な性格をしている。

トロント(32)

黄昏界に住む中年の男。身体変化リモデラーを有し、ザグレスとは幼馴染みである。多少威厳のある口調をしているが、性格は穏和な方で、ザグレスとは対称的である。

 「ったく、ジョーンの奴、やられたのか。雑魚めが。」

暗黒砲台ダークガンを有するザグレスは吸収ドレイン・ジョーンの訃報を耳にして、舌打ちをした。

 「まぁ、アイツは戦い方を知らないから、しょうがないさ。父は屈強な戦士でも、親は親で子は子だ。訓練を怠ってきた、ジョーンが弱いのは当たり前のことだし、許してやれ。」

身体変化リモデラーを有するトロントはザクレスをなだめようとした。しかし、聞き耳を立てるはずもない。それどころが、ザグレスはさらに怒った様子である。無理も無い、とトロントはため息をつく。

 「その、俺はその訓練を怠ったと言うのが気に入らんのだ!ヤツにはドュンケルサイドの自覚と言う物が足りんのだ!」

ザグレスはまた舌打ちをした。彼の言い分に誤りは無い。トロントは、まあまあと彼を抑えて、

「まぁ、ヤツの有している吸収ドレインは9つの能力の中でも一等弱いのだから、そう苛立つな。触れねば発動できない上に物量には弱いのだぞ。敵の手に渡ろうが、渡るまいが大きな問題はなかろう。」

 「何を抜かす!今や自然操作マニュピレートのトーマスも倒され、洗脳ブレインウォッシュのオーロラは寝返っている。既にあっちは5つもの能力を有しているのだぞ!そう呑気なことも行って言ってられんだろうがっ!」

しかし、今のザクレスをなだめきれる可能性など0に等しい。トロントはなだめるのを諦め、真面目な話に持ち込んだ。別に今までの話が真面目じゃないわけでは無かったのだが。

 「で、どうする?敵のフランは9つの能力の中でもトップに君臨する万物裂断オーバースラッシュを有する上、自然操作マニュピレートを継承しておる。しかも、よりにもよって、アレックスとオーロラと固まっている。相当、厄介な相手となるぞ。」

トロントがそう言うと、ザグレスは首を横に振った。

「いや、そっちに手を回すのはバッファル島に侵入した神宿しゴッドドエラーとその一味を倒してからだ。ヤツらの中に、先日、レイカーの町から逃げ出した男も含まれている。」

その言葉を聞いて、トロントの顔色が変わった。黄昏界で「鬼神」と恐れられる男が頭を過ったからである。

 「何っ!?あの神宿しゴッドドエラーのシルバがこっちに来て、バッファル島に侵入したと言うのか!?」

しかし、ザグレスは首を縦に振りはしなかった。

「確かにヤツはこっちは来ている。しかし、まだ表には現れて来ていない。もう1人の方だ。」

それを聞いて、トロントはさらに驚愕した。

「ヤツみたいなのが、もう1人も!?」

ザグレスは怪訝な顔をした。

 「お前はいちいちうるさいヤツだな。確かに、ソイツは神宿しゴッドドエラーだが、ヤツはまだそれを知ったばかりだ。シルバのように力を使いこなせるヤツでは無い。せいぜい、魔法の効力が常人を超えているだけだ。シルバほど厄介ではない。」

それから、ザグレスはそう言い切った。

「そうか。それなら、少しは安心だ。」

その言葉を聞いて、トロントは落ち着きを取り戻した。

 「さぁ、行くぞ!」

ザグレスの次の言葉で、2人揃って能力を解放する。ザグレスの方は暗黒砲台ダークガンのエネルギー自分の足下に黒い球体として凝縮させ、それに乗って、海を滑っていく。一方の身体変化リモデラーで腕を羽に変化させ、空を飛んでいった。

 こうして、2人はバッファル島に足を踏み入れた。神宿しゴッドドエラーとその一味を、つまりリドナーたちを探すべく。

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