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Episode122 城塞空中都市・アルカディア(前編)

 一方、アルカディア。その日、この城塞都市は死星飛機デスドローンを率いる、タイプⅣに襲われていた。

 「対空迎撃システム-01、オン!」

モーゼスはあるダイヤルを回して、まずは城壁に設置された大砲を起動。

「続いて、対空迎撃システム-02、オン!」

さらに、彼はその他のダイヤルを回す。すると、今度は城壁から疑似知能を搭載したゴーレムが出現。このゴーレムは連携しつつ、それぞれ攻撃を始めた。

 そして、下部のミサイルを起動する「対空迎撃システム-03」、壁城に円形の砲台を展開させる「対空迎撃システム-04」、リュカオンの戦斧を放つ塔を建てる「対空迎撃システム-05」がダイヤル操作により次々発動。 


 ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!

と大砲は魔力の砲台を放ち、ゴーレムたちはタイプⅣの攻撃をかわし、横から撃ち抜く。が、これらはさらに死星飛機デスドローンが撃ち抜く。

 ドガガガァァァッッッン!

続いて、ミサイルが次々ヤツらを爆砕する。横にかわしても、高い誘導性能によって必ず爆砕。

ビビビビビ...!ギュィィィッッッ!

円形砲台からはエネルギー球が連射され、塔からは払う光線が放たれ、ヤツらがどんどん落ちていく。

 だが、ヤツらとて人である以上、相応の"知恵"を持つ。加えて、軍人としての"思い切り"も。だから、

ブゥッン!ブゥッン!ブゥッン!

と玉砕覚悟で突進することができた。これはよく聞く話だが、死を恐れない者ほど恐ろしいものはない。


 「05、大破!」

「04のA~L、全大破!」

アルカディア制御室に響く声。

「アルカス、修復コードを入力!」

モーゼスは言って、アルカスに目線を送る。これを受けた彼は、

「分かっている。」

と言って、「repear/a.s.a.s.05」とコンマ1秒の間に入力。

「入力完了。続いて、04のA~Lの修復を開始。」

続いて、パネルを1つ追加し、両手で「repear/a.s.a.s.04-A」と「repear/a.s.a.s.04-B」を入力し、また次の2つを入力。

 そのまま入力していると、ヤツらの猛襲が始まる。何機かの死星飛機デスドローンは一列に並び、一番後ろは攻撃形態、残りは全て増幅形態に。後ろがエネルギー弾を放てば、

ギュン!ギュン!ギュゥゥゥッッッン!

と段階的に介して、最終的に大質量の光線が生まれる。

 「大結界、第1層から第8層まで全て剥離!」

それを確認した職員は声を張る。これを聞き、すぐ結界の修復を開始するアルカスであったが、この15層ある「大結界」は複雑な仕組みとなっていて、コード入力には時間がかかる。その内に、

ギュゥゥゥッッッン!

と大質量の光線が残りの7層を全て破壊し、余ったエネルギーが町を破壊。

 それを見て内部に迫る蝿と死星飛機デスドローン。「大結界」の完全破壊を見て、アルカスはすぐにコード入力をやめて、すぐ敵の位置の確認へ移行。「lens-on/all」を入力し、

「全定点レンズを起動。映像表示!」

と言う。その映像はすぐに表示されて、職員が

「敵を確認。アルカディア南区と、南東・南西区です。」

と伝える。これを聞いたモーゼスは侵入者用の迎撃システムを起動。南区と南東区、南西区の街は全て砲台として再構築された。

 こうして、アルカディアと凶虫ブルータル&死星飛機デスドローンの戦いは第二幕に転じた。

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