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Episode105 決着(後編)

 ブゥゥゥ...バシンッ!

接触破壊タッチブレイクの放つ鞭。僕は神宿しゴッドドウェルの力も借りて、ギリギリ触れない程度の小さな後方回転をし、着地するそこへ赤肌の斧。僕は後ろへかわした。

 その頃、空振った手はしばらく周りの木を消し、巨人ジャイアントの足を消す。やがて、手元に戻るとまたこちらへ鞭が来た。僕はそれを

「シャイニングブレード!」

と光の刃で迎撃。数多の刃は高速で手に撃ち出され、数の暴力で弾き返す。からの、

「モーメント!」

と一気に距離を積めて、ゼロ距離から全力の魔力波。男は空高く飛び上がっていった。

 次に横の木を飛び、幹を蹴り剣を片手に赤肌へ。その途中、巨人ジャイアントらが殴り掛かるが、

「はぁっ!はぁっ!はぁつ!はぁぁぁっっっ!魔力解放!」

空中回転斬りを縦に横で首を斬り、遺骸に向けて魔力波で加速。赤肌の所まで来ると、

「クロスカリバーっっっ!」

と叫んで十字の剣を振り回す。だが、斧で防がれてしまった。

 それを見て今度は僕を掴もうとしてくる。ので、

「カッターサイクロン!」

と切れ味のある竜巻。次々とその腕は削られ隙も生まれる。僕は剣を付き出し、

ギュゥゥゥン!

と加速してヤツの首元へ。

 キィィィッッッン!

もう少しのところで斧に弾かれ、しかも押し出して振り払ってきた。

「くっ...!」

僕は歯軋りをしつつ、地に降り立つ。と、後ろで

ギュゥゥゥ...

若干察しはついたものの、何の音かと振り向いた瞬間にはもう遅い。目の前には接触破壊タッチブレイクの手が合って反応する暇もなかった。

 だが、そこへニコラスの援護射撃が入る。どうやら、いち早くヤツの接近に気付い身構えていたのだろう。彼は巨人ジャイアントの攻撃をすり抜け、

ズドドドドド...!

と銃を撃つ。放たれた弾は全てヤツの肩に命中し、僕の顔を掴む直前で動きが鈍る。僕はすぐさましゃがんで髪が一部吹き飛ぶだけで済んだ。

 僕は勢いよく押しを伸ばして、弾みで高く飛び上がり再び剣に魔力を。力は収束して振ると一気に前へ。刃は長く伸びてその先は赤肌に。

「ムダナコトヲッ!」

と斧で防いでくるのだが魔力をさらに装填し、

「はぁっ!」

と力を込める。すると、斧は砕かれた。だが、それでもヤツは腕を二本重ねて防ごうとする。

 「くっ...はぁぁぁっっっ!」

「オオオオオッッッ!」

僕は魔力を次々と装填し、赤肌は腕が焼け切る前に再生することで押しきろうとした。

「く...ぐぐぐ...!シャイニングインパクト!」

そこへ接触破壊タッチブレイクが来るが僕は片手で剣を持ちつつ、ヤツの下に手をかざして光の爆発でその体を再び吹っ飛ばした。

 それから、再び手を戻してさらに魔力を込める。

「らぁぁぁぁぁっっっっっっ!」

僕が怒号を上げると、勢いはどんどん増す。その勢いは暴風を生み、前方の木がへし折れ、砂嵐は吹き荒れ、葉は飛び上がる。その中、赤肌は押されるていくが

「グオオオオオッッッッッッ!」

とエネルギーを腕に貯めてどんどん再生の勢いを増す。それに対して僕もどんどん込める魔力を増やしていった。良心を持ったままではアイツを食い止められい、故に覚悟を決めたのだ。

 ギョゴォォォッッッン!

そして、やがてそんな音とともに首とともにエフィストの下半身も弾け飛ぶ。彼は最後

「こ...ろ...す。」

と言って剣をこちらに向け、息絶えた。剣は下ろされ、赤肌の体は灰と化す。これにて、エフィストの決着は付く。

 残りは接触破壊タッチブレイク巨人ジャイアントたちのみ。ヤツらのリーダー格であろう赤肌が死ん士気も下がることだろう。第二ラウンドは終わり、ついに今度は最終ラウンドだ。

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